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エンゼルス時代のジョー・マドン監督と大谷翔平、通訳の水原一平氏(写真・アフロ)
エンゼルス時代のジョー・マドン監督と大谷翔平、通訳の水原一平氏(写真・アフロ)

「大谷は水原氏の賭博狂いを知らなかったのか」元エンゼルス監督マドン氏が“賭博スキャンダル”に注目発言…大谷の銀行口座を会計事務所が管理していたとの情報も

 ドジャースの大谷翔平(29)が元専属通訳の水原一平氏(39)に口座に無断でアクセスされ、違法賭博で作った450万ドル(約6億8000万円)の借金を返済するために大金を盗まれたと告白した問題についてエンゼルスで2020年から2023年途中まで監督を務めたジョー・マドン氏(70)が注目発言を行った。米スポーツサイト「ジ・アスレチック」のポッドキャスト番組「ウインドアップ」に出演し、水原氏が送金できた可能性を「2人の関係ならあり得る」との見解を示す一方で疑問も呈し、「大谷に本当に水原氏の賭博狂いを知らなかったのか?知っていたら、なぜ止めなかったのかと聞いてみたい」と発言した。

「日々の請求書の支払いもイッペイに頼っていたのでは?」

 大谷と水原氏の関係を最も知る監督はドジャースのロバーツ監督ではなく、エンゼルス時代のマドン監督だろう。2020年から2022年6月に途中解任されるまで、大谷と水原氏と密にコミュニケーションをとってきた。そのマドン氏が「ジ・アスレチック」のポッドキャスト番組に出演し大谷が襲われた“賭博スキャンダル”について口を開いた。
「この件についてすべてを読んだ時、私はただ何も信じたくはなかった。イッペイがショウヘイに不誠実だったという事実は、私が見抜くことさえできず、決して想像のできないものだった。憤慨している。これらすべてのことについて腹の底から憤慨している」
 マドン氏が憤慨しているのは、大谷が3月25日(日本時間26日)に会見を開いて明かした衝撃の真相についてだ。大谷は声明を読み上げる形で、野球賭博、スポーツ賭博への関与を完全否定。ブックメーカーへの送金を依頼したことなど一切ないと断言した上で水原氏に「嘘をつかれていた」「勝手に口座にアクセスされてお金を盗まれた」という衝撃的な真相を明かした。
 違法賭博による借金が膨らんだ水原氏に450万ドル(約6億8000万円)とされる大金を盗まれたことをハッキリと伝え、3月20日の韓国での開幕戦後のミーティングで水原氏がその問題を吐露し、その後ホテルで1対1で話を聞くまですべてを嘘で塗り固められていて「何も知らなかった」という経緯を丁寧に説明した。大谷の弁護士は「大谷が大規模な窃盗被害にあったことが判明し、当局に引き渡した」との声明を発表している。
 マドン氏は、水原氏について「私とショウヘイのつながりとなる連絡係だった。だから私はこの男と素晴らしい関係を持っていた」と説明し、「最高の友人同士」で「切り離せない関係」と表現した。大谷に関わるすべてのことが水原氏と代理人であるCAAスポーツのネズ・バレロ氏を通して行われていたように見えたという。
 大谷の会見を巡っては「水原氏が無断で口座にアクセスして50万ドル(約7500万円)を8、9回に分けて違法ブックメーカーに送金することができるのか?」との疑念も浮かんだ。
 番組内でダグ・グランビル記者は、その点をマドン氏に聞くと、「それは部分的には絶対にできる。だが、そういった類の取引で、代理人事務所がそれに気が付いていないという部分が(疑問として)ある」と断言した。マドン氏は、「ショウヘイは日々の請求書の支払いのような処理もイッペイに頼っていたのだろう。ただ私がまったく理解ができないのは、この(約6億8000万円という)金額が正確なものであるなら、代理人事務所がなぜ知らなかったのかという部分だ」と、疑問を投げかけた。
「ジ・アスレチック」が情報筋から取材したところによると、「代理人事務所は、大谷の財務を管轄しておらず、大谷の口座は別の会計事務所によって管理されている」という。それならば、その会計事務所が気付き、大谷に連絡を入れていてもおかしくはない。

 

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