“イッペイ騒動”に苦しむ心に響いた!「自分らしくいればいい」大谷翔平ドジャース移籍1号の裏にあったロバーツ監督の“金言”とチームメイトの祝福…「これで彼はリラックスできる」
MLB公式サイトによるとロバーツ監督は「フィールド上でも、今回の場合はフィールド外でも、逆境を経験するまで、その本当の人間性を知ることはできない。私は彼が動じないことを知った。彼の毎日の態度を見てきて、やるべき仕事とそれ以外のことをうまく切り離してやっている」と“賭博スキャンダル”の雑音に動じず、トンネルを抜け出した大谷の姿を称えた。
実は、試合前にロバーツ監督は、アイアトン通訳を交えて大谷にひとつの重要なアドバイスを送っていた。試合直後のフィールド上でのインタビューに答え大谷が裏話を明かしている。
「今日監督と話して“自分らしくいれば、それだけでいい”と言ってもらって気持ちが楽になった。結果が出たので継続して頑張りたいと思っている」
ロバーツ監督の言葉が“賭博スキャンダル”に揺らぐ大谷のメンタルを安定させ、そして「早く本塁打を打ちたい」という焦りや力みといったいらぬ感情を取り除いてくれたのだろう。
大谷にとって最高の金言となった。
ロサンゼルスデイリーニュースによると本塁打を打ってベンチに凱旋する大谷に祝福のひまわりの種を振りまいたセンターのテオスカー・ヘルナンデスは「みんなが(大谷の待望1号を)祝っていた」と言う。
「チーム全体が彼よりも幸せだったと思う。彼にとっては最初の1本を打つのは気分がいいと思うし、これからも(こういうシーンが)たくさんあると思う」
腰の張りのために故障者リスト入りしたジェイソン・ヘイワードは「みんなが “やっとだ “と言っているのは知っているが、まだ、とてもとても早いじゃないか」と、9試合目の一発を十分なタイミングだと受け止めていた。
ESPNによるとショートのポジションで今季初スタメンとなり、この試合で本塁打を放っているミゲル・ロハスは、大谷の置かれた立場を「彼は本当に大変だと思う」と同情した。
「彼の肩や顔、すべてが安堵しているのを見ることができてうれしかった。あの男は、プロになるために一生懸命、働いて、毎日すべてに対処している。多くのメディアを含めて、我々はショウヘイに多くのことを求めているし、彼が、成功するのを見るのは、常に重要なことだし、彼が新しい選手たちに囲まれてクラブハウスで居心地の良さを感じているのは、私たちにとっても素晴らしいことだ。彼は右肘の手術から回復している。初本塁打は大きなことだと思う。これでリラックスして野球ができる」
7億ドルの契約や賭博スキャンダルなどのプレッシャーと戦っている大谷をナインも心配していたのだ。だが、これで「大谷はいつ本塁打を打つのか?」との雑音からは解放される。
大谷が言う。
「ボールの見え方も徐々に良くなっている。これをきっかけにいいバッティングをとりかえしたい」
ドジャースは、移動日を経て、5日(日本時間6日)からカブス、ツインズとのアウエー6連戦を戦う。