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大谷翔平がドジャース移籍第1号を放ったが、このボールがその後、とんでもないトラブルに発展した(写真・アフロ)
大谷翔平がドジャース移籍第1号を放ったが、このボールがその後、とんでもないトラブルに発展した(写真・アフロ)

1500万円以上の値が付く大谷翔平のド軍移籍第1号の記念ボールを巡り場外トラブル…「警備員が取り囲み交換のプレッシャーをかけてきた」…ゲット女性が米紙に告白

 ドジャースの大谷翔平(29)が3日(日本時間4日)、本拠地で行われたジャイアンツ戦に「2番・DH」で先発出場し、7回二死で迎えた第4打席でライトスタンドに飛距離131メートルの移籍第1号を放った。記念のホームランボールをゲットしたのはドジャースファンのアンバー・ローマンさん(28)。記念ボールは、大谷がお願いして交換品を渡すことで手元に戻ってきたが、実は、そのボールの交換を巡って、とんでもないトラブルが起きていた。

 球団はホームランボールの公式認証も大谷との対面も拒否

 待望の大谷のドジャース移籍第1号の記念ボールを巡ってとんだトラブルが場外で起きていた。9試合、41打席目にしてやっと飛び出したホームランボールを満員のドジャースタジアムのライト席でゲットしたのは、ドジャースのハット型の帽子とドジャースのウインドブレーカーを着た女性のローマンさんだった。その記念ボールは、試合後には、大谷の手元に戻ってきた。
 大谷は、試合後のインタビューで記念すべき移籍第1号のボールの行方について聞かれ「ファンの人と話して、いただけるということだった。僕にとってはすごく特別なボールなので、本当にありがたいなと思います」と明かした。大谷は記念ボールと交換にお礼としてすべてにサインを書いた帽子2個、バット、ボールを渡したという。
 だが、実際は、そんな美談ではなかった。
 米スポーツメディア「ジ・アスレチック」が暴いた真相によると、ドジャースファンのローマンさんは夫のバレンズエラさんと共にホームランボールが飛んでくることを願ってライトスタンドに陣取った。そこにまさかの大谷の移籍第1号が飛んできた。ローマンさんは、夫のバレンズエラさんが、そのボールをゲットしようと殺到した集団の中に飛び込んでいくのを見ていたが、気がつくと足元にそのボールが転がってきて、幸運にも手にすることができたという。飛びはねて大喜びをしたが、すぐさま十数人の警備員に取り囲まれた。
 周りのファンは、「簡単にボールを手放すなよ」などと、この新婚カップルにアドバイスを送ったが、警備員は、ローマンさんから夫のバレンズエラさんを引き離したという、
「彼女と話すことも、アドバイスをすることも許してくれませんでした」と夫のバレンズエラさん。ローマンさんも「彼らは夫が私の決断に影響を与えさせたくなったんだと受け止めた」という。
 ローマンさんは球場内の別の場所に連れていかれ、警備員はボールの返還を求め「(交換品の)報酬を与える」と伝えた。そしてもし交換に応じない場合は、球団としてそのホームランボールに対しての公式認証を拒否することを示唆したという。たとえ交換を拒否しても、球団の認証がなければ、本物としての価値がなく“高く売れませんよ”と圧力をかけたわけである。
 ローマンさんは、「今すぐ答えをくれみたいな感じで物凄いプレッシャーがかかった」と、その交渉がかなり強硬で一方的だったことを明かした。
 最初の交換品のオファーは大谷のサイン入りの帽子2個だった。ローマンさんが戸惑いを見せて「他を盛り込むことはできないんですか?」と尋ねるとボールとバットが追加された。ローマンさんはそれで了承せよとのプレッシャーを感じたという。
 メジャーリーグでは記念のホームランボールの扱いとしてキャッチしたファンとの間でギブアンドテイクの交渉を持つという慣習がある。その選手が直接ファンと挨拶をかわし、記念品を交換し、写真撮影も行い、有意義な個人的成果を表すボールと交換する。それが高額でマニアに売れるにもかかわらず交換に応じてくれたファンへの誠意であり、写真などの証拠が交換品の価値も高めるわけだが、この日、ローマンさんは大谷と会えなかった。米サイト「ドジャースネーション」によると、対面を求めたが「不可能だ」との返答が返ってきたという。
 交渉した部屋に4つの交換品が運びこまれ、警備員は車までエスコートすることを申し出たが、結局、夫婦は自分たちだけで帰路についたという。

 

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