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井上尚弥がネリ戦に向けての30日前計量をクリアした(写真提供・大橋ジム)
井上尚弥がネリ戦に向けての30日前計量をクリアした(写真提供・大橋ジム)

「やるべきことを突っ走ってきた」井上尚弥が5.6東京ドーム“悪童”ネリ戦へ向けてWBCの30日前計量をクリア…ベルト奪取10周年の日に思うこと

東京ドーム決戦を1か月後に控え、ネリとの戦いを想定して、メキシコ人パートナーとのスパーリングを順調にこなしている。
 会見では「内容的にはネリに何もさせずに勝つ」と語り、写真集の発売イベントでは「この2か月で、どういう戦いをして、どういう突破口を開くかを固めていく。(ネリが)出てくれば早期(のKO決着も)ある。いろんな想定ができる」とも口にしていた。
「今は凄く良い仕上がりです。ネリ選手が相手、東京ドームでやれること、それが自分の中でプラスに働いている」
 東京ドームでのボクシング興行は1990年2月に当時のヘビー級3団体統一王者のマイク・タイソン(米国)が、伏兵のジェームス“バスター”ダグラス(米国)にKO負けするという“世紀の番狂わせ”以来、実に34年ぶり。井上尚弥だからこそ実現したビッグマッチにモチベーションは高い。チケット販売も想像以上の人気で「順調みたいですね。やるんだったら満員にしたいですよね。リングが少し遠くて見えなくても、雰囲気とか凄いものがあると思うので」と井上も願う。
 日本のボクシング興行の過去最多観客動員は、このタイソンーダグラス戦の5万1600人で、日本人ボクサーがメインを張った興行では、白井義男氏が日本人初の世界王者となった1952年のダド・マリノ(米国)戦で後楽園球場に集まった4万5000人。5万5000人は収容予定で、井上がそれらの動員記録を更新するのは間違いないだろう。
 ここからの1か月の調整が重要になる。
 怪我などのアクシデントやコンディションにも気をつけなければならない。だが、井上は、ビッグマッチへ向かう作業が楽しくて仕方がないという。やはりモンスターだ。
「追い込みながら1つ1つ確認しながら、ズレをなくしていくことが必要になる。体重調整も必要で、いろいろなことが入り交じっていく時期だから、自分としてもすごく楽しい時期になる。そのような感覚で1か月間を過ごしていきたい」
 歴史的に残る1日が待ち遠しい。
(文責・RONSPO編集部)

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