• HOME
  • 記事
  • サッカー
  • 英紙「なんてことだ!」リバプール遠藤航が先発復帰もマンUと2-2で引き分けて首位陥落
リバプールの遠藤航は精彩を欠き前半で交代。チームはクリスタル・パレスに敗れ3位に後退(資料写真:REX/アフロ)
リバプールの遠藤航は精彩を欠き前半で交代。チームはクリスタル・パレスに敗れ3位に後退(資料写真:REX/アフロ)

英紙「なんてことだ!」リバプール遠藤航が先発復帰もマンUと2-2で引き分けて首位陥落

 直後の24分に、遠藤はFWハーベイ・エリオット(21)との交代を告げられた。同点、そして逆転を狙うユルゲン・クロップ監督(56)の采配だったが、先発に定着した昨年12月以降では2番目に早い交代。地元メディアの『LIVERPOOL ECHO』は、遠藤に10点満点中で「6」とやや厳しめの評価を与えた上で次のように言及している。
「リバプールがポゼッションしているときのプレーはよかったが、ユナイテッドのブレイクに手を焼く場面もあり、2点目を奪われた直後にベンチへ下がった」
 試合は後半39分にサラーがPKを決めて2-2で引き分けた。ペナルティーエリア内への果敢な突破からPKを獲得したのは、遠藤に代わって投入されたエリオットだった。負けなかったものの、同時に勝てなかったリバプールは首位から陥落した。
 前夜にブライトンを3-0で一蹴していたアーセナルが、勝ち点を「71」に伸ばして暫定首位に浮上していた。リバプールとの勝ち点差はわずか1ポイント。マンUに勝てば勝ち点「73」で首位をキープしていたが、引き分けに終わったことで「71」で並び、得失点差で2位に後退した。さらに勝ち点「70」でマンCが3位で続く大混戦になっている。
 視聴者が投票する採点の平均で「プレイヤー・オブ・ザ・マッチ」を選ぶ公共放送『BBC』でも、遠藤は「5.88」と出場選手中で7位だった。トップがアルゼンチン代表MFアレクシス・マクアリスター(25)の「6.56」と低かった点も合わせて、熱狂的なサポーターから勝利に結びつくパフォーマンスを求められている証といっていい。
 イギリスの『Sky Sports』が試合後のクロップ監督のコメントを伝えている。
「われわれはプレミアリーグ優勝をコントロールできた唯一のチームだった。その意味でも勝たなければいけなかったが、自分たちで問題を引き起こしてしまった。ただ、試合前より勝ち点を積み上げているし、選手たちには『冷静になれ。大丈夫だ』と伝えたい。ホームでの試合が少ないので、確実にその機会を生かさないといけない」
 リバプールの残りは7試合で、そのうち圧倒的な強さを誇るホームのアンフィールドでは、14日のクリスタル・パレルとの次節を含めて3試合。優勝を争うアーセナル、そしてマンCとの直接対決は終えているものの、上位につける難敵、ウェストハムとアストン・ヴィラとのアウェイ戦も含まれるなど、引き分けすら許されない戦いが続く。
 加えて現地時間4月11日と同18日には、アタランタ(セリエA)とのUEFAヨーロッパリーグ準々決勝も待っている。中盤で代役の効かない存在となって約4カ月。リーグ戦で先発した14試合で10勝4分けと不敗が続く遠藤には、国内外のビッグタイトルがかかる過密日程のシーズン終盤では、先発する公式戦での必勝神話が求められていく。

関連記事一覧