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ドジャースの山本由伸が鈴木誠也も無安打に抑え5回8奪三振無失点でメジャー初勝利(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
ドジャースの山本由伸が鈴木誠也も無安打に抑え5回8奪三振無失点でメジャー初勝利(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

「山本由伸はアーティストだ」ド軍ロバーツ監督が5回8K無失点でメジャー初勝利の山本を絶賛しカブス敵将は「すべてが揃った投手」と脱帽

 ロバーツ監督は、山本の80球8奪三振を絶賛した。
「彼はアーティストだ。ピッチングは彼の技術。しっかりと調整できることに誇りを感じる。彼は投手ではなく、職人だ。だから、それをとても真剣に受け止めている」
 チームメイトからも称賛の声が相次いだ。エラーで足を引っ張りかけたマンシーは「彼の契約(3億2500万ドル)について話すとき、誰もが期待に変わる。彼は多くのものを我々に見せてくれた」と言い、女房役を務めたバーンズは、「彼が足元を固めれば、最高の投手の一人になると思う」と語った。
 ロサンゼルスタイムズ紙によると、キャンプ中にドジャースのある内野手からマクギネス投手コーチに、今のグラブの位置なら球種がわかるとのアドバイスがあった。
「いくつかの球種が見えてしまうのではないかという恐怖心が少しあった。そのため、彼はさまざまなグローブの位置を試さなければならなかった」
 ソウルでは、セットポジションでグラブの位置をこれまでより下げてお腹の前にしたが、それで投球フォームが狂い、制球に影響が出た。「その姿勢が体重移動に直結すると思う。(パドレス戦では)状態が少しおかしいと感じた」という山本は、前回の登板、そして今回とグラブの位置をオリックス時代と同じく胸の前に戻した。そのことで本来のピッチングを取り戻したわけである。
 MLB公式サイトによると、山本のピッチングはカブスにも衝撃を与えた。
 カウンセル監督は、「彼はすべてが揃った投手だ。最初の2イニングは彼にプレッシャーをかけた。ただ、残念ながら突破できなかった。それから彼はリズムに乗った。そういう場面で打開しなければならないのだが」と、攻略できなかったことを悔やんだ。
 また中飛、空振り三振と音無しだったホーナーも脱帽だった。
「序盤にチャンスがあったが、そこで攻めきれず、その後、力強い投球をされてしまった。彼は投球フォームがユニークで、タイミングも独特だ。いい速球を持っているし、今日は変化球がコントロールされていた」
 山本の次回登板は、中5日で12日(同13日)の本拠地でのパドレス戦になる予定だ。

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