一体誰に?遠藤航が所属リバプールで退任するクロップ監督の後任人事が混沌…元Jリーグ監督の名前も候補に
戦術家だけでなくモチベーターとしても高く評価され、ヨーロッパのビッグクラブから関心を寄せられているアモリム監督の名前も、早い段階から取り沙汰されていた。スポルティングを率いて2度目のプリメイラリーガ優勝へ向けて、首位に立つ指揮官の去就に関するコメントを、リバプールの地元メディア『Anfield Watch』が伝えている。
「約束をしたらもう後戻りはできないし、いまは決められない。ただ、もし優勝トロフィーを勝ち取れなければ、僕はスポルティングを去るつもりだ」
一連の報道を見る限り、口頭合意に至ったとするのは時期尚早だとしても、アモリム監督が有力候補の一人であるのは間違いない。一方でブライトンのデ・ゼルビ監督が候補から外れたと報じられているなかで、ここにきて新たな名前も取り沙汰されている。
今シーズンからトッテナムの指揮を執っている、オーストラリア出身のポステコグルー監督の名前をあげたのは、イギリスのサッカー専門メディア『Football365』だ。
現役時代にリバプールでDFとしてプレーし、スコットランド代表にも名を連ねたドミニク・マッテオ氏(49)のコメントを介して、同メディアは「ユルゲン・クロップの後任は、スパーズ(トッテナムの愛称)のアンジェ・ポステコグルーだ」と報じた。
記事のなかでマッテオ氏は次のように語っている。
「彼はリバプールにふさわしい、正しいサッカースタイルを標榜している。スパーズにおける彼の最初のシーズンに深い感銘を受けている。メディアとの接し方を含めて、彼がスパーズの先頭に立つ姿は称賛に値する。リバプールのようなクラブでは、高いレベルのプレッシャーに対処できる監督が必要とされる。さまざまな可能性が開かれている現段階で、ルベン・アモリムよりもポステコグルーが最初の選択肢になるはずだ」
アタッキングフットボールを掲げるポステコグルー監督は、マリノスを2019シーズンのJ1リーグ制覇に導き、2021年6月から指揮を執ったセルティックでも、スコットランドリーグ連覇など多くのタイトルを獲得。数々の実績を評価されて昨年6月に4年契約でトッテナム監督に就任し、終盤戦に入ったプレミアリーグで4位につけている。
このまま来シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ出場権を獲得すれば、残りの契約年数などを含めて、わずか1年でライバルチームから指揮官を引き抜くのは現実的な話ではないが、それだけリバプールの後任監督問題が混迷を極めている証と言っていい。前出の『90min』は候補者との面接が「4月中に行われるはずだ」と報じている。