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元k-1王者の武居由樹が5.6東京ドームのセミファイナルでマロニーのWBOの世界ベルトへ挑む(写真・山口裕朗)
元k-1王者の武居由樹が5.6東京ドームのセミファイナルでマロニーのWBOの世界ベルトへ挑む(写真・山口裕朗)

5.6東京ドーム井上尚弥の前座カードが面白い…元K-1王者からボクシング世界王者へ…武居由樹に全戦KOでの悲願達成へ向けて秘密兵器の“第三のパンチ”あり

 マロニーは、先日、米専門サイト「ボクシング・シーン」のインタビューに答えて「武居は経験が浅く世界レベルの選手と戦ったことがない」と語る一方で、2年前の12月に武居が戦い11ラウンドまでもつれたブルーノ・タリモ(豪州)から得た情報として「彼は武居には信じられないパワーがあると言っていた。キックボクシングのキャリアは豊富でトリッキーなスタイルを持っていて遠くからもパンチが飛び込んでくる。尊敬すべき選手で常に集中していなければならない」と、冷静にそのスタイルを分析して警戒心を強めていた。
 武居もそれらのコメントに目を通しており「向こうも準備をしてきているのかなと感じた」という。八重樫トレーナーの「本当は油断してただのブンブン丸だと思ってくれた方が良かった」も本音だろうが「向こうが準備するならこっちも準備する」と相手の裏をかく戦略を準備していることを示唆した。秘密兵器の「ワンツー」は過去の映像にないパンチ。相手が研究してくればくるほど予想外の武器にはなる。
 マロニーが武居のキック流のパンチに戸惑うであろう前半に一撃で勝負をつけたいが、対応されて終盤にもつれこんでも基本の「ワンツー」が打てるならば、マロニーのポイントアウトを狙うテクニックにも対抗できるかもしれない。
「KOで倒したいとずっと思っている。見ている人に喜んでもらいたい、面白いと思ってもらいたいから。長いラウンドをやりたくない、という理由もあるんですが、K-1時代からずっとやってきたこと」
 今回の世界戦に向けて作成した黒のTシャツには「THE BOXING」と印刷されてあった。
 2年前に東京ドームで開催された天心vs武尊の「THE MATCH」のオマージュのようにも思えたが、武居は「そうなんですかね?いつもデザインは任せているのでわからない」と苦笑いした。キックボクサーではなくボクサーの戦い。5月6日は「父」と慕う出身母体のキックボクシングジム「パワーオブドリーム」の古川誠一会長の56歳の誕生日だという。

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