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エンゼルス時代に当時レンジャーズにいたマーティンと旧交を温めた水原容疑者と大谷(写真・AP/アフロ)
エンゼルス時代に当時レンジャーズにいたマーティンと旧交を温めた水原容疑者と大谷(写真・AP/アフロ)

昔は悪人じゃない?!「一平はギャンブルの話を一度もしなかった」水原容疑者を日ハム時代に知るマーティン、クロッタ、ライブリーの3投手が大谷から約25億円を盗んだ事件にショックを受ける…米紙に語った素顔

 オフの日には家族が札幌市円山動物園に行くためのチケットや交通手段を手配し夫妻の息子の幼稚園探しも手伝い、その息子が病気になった際には、水原容疑者が電話で病院の予約を取り同行してくれたという。現在は保険のセールスマンをしているクロッタ氏は、水原容疑者が起こした事件について語ることを躊躇し「彼がいなかったら経験できなかったことがたくさんありました」とだけ語った。
 ライブリー氏は、2015年のシーズン途中に日ハムに入団し、16試合に登板しただけで退団したが、キーオン記者の取材によると水原容疑者とは、その後も連絡を取り合っていた。ファンタジーフットボールというNFLの仮想ゲームをオンラインで共に楽しむ仲間で、大谷がドジャースへ移籍した後も定期的に携帯でメッセージを送っていたという。
「彼は日本での私の命綱だった。私は彼ら(水原容疑者を含む通訳)をチームの社員ではなく友人と思っていた」 
 水原容疑者は、来日したライブリー氏を地元の銀行に連れて行き、年俸が振り込まれる口座の開設を手伝った。ちなみに連邦捜査当局の訴状によると、水原容疑者は米国でも2018年に英語の話せない大谷に同行してアリゾナ州の銀行で口座開設を手伝い、口座情報の設定時に大谷の通訳を務めている。
 昨年オフに現役引退したライブリー氏は水原容疑者の問題が発覚して以来、連絡は取っていないという。 
「水原容疑者には昔から、(悪事を働く)兆候があったのですか?」という質問に「イエスかノーか、おそらく…とも言えないし、言いたくもない」と返した。
「彼が(昔から)ギャンブルについての話をしたことを一度も聞いたことがないことは確かだ。(窃盗が明らかになった今)そのことにどんな意味があるのかわからないが、ギャンブル依存症っていうのはそういうことだよね? それらについての話はしない。みんながそれを隠す」
 水原容疑者は、2021年から違法賭博に手を染めて借金を重ねる事態に陥ったが、大谷を含めて多くの選手の信頼を得ていた人物は、いったい何をきっかけに破滅の道へ進むことになったのか。異国の日本で水原容疑者に世話になり、その献身に心から感謝している元日ハムの助っ人たちにとっては、なおさらショックが大きいのだろう。

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