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小雨が降るハマスタで約9600人ものファンが集まる中で筒香の入団会見が行われ三浦監督がサプライズ登場した
小雨が降るハマスタで約9600人ものファンが集まる中で筒香の入団会見が行われ三浦監督がサプライズ登場した

なぜ筒香は巨人ではなく“古巣”横浜DeNAへの5年ぶり復帰を選んだのか…小雨のハマスタで9600人のファンを前に公開入団会見

 レフトだけでなくサード、ファーストを守れる筒香だが、開幕の段階では、レフトに佐野恵太(29)、サードに宮﨑敏郎(35)、そしてファーストにオースティン(32)が固定されていた。しかし、10日の中日戦でオースティンが右太もも裏に肉離れを負って出場選手登録を抹消された。
 ポジションがひとつ空いた形になるが、それでも筒香は「一人のプレイヤーとして、ポジションのひとつを取りにいく」と、名前ではなく、ストロングポイントを含めた実力で居場所を築いてみせると誓いを立てている。
「勝負の世界に『はい、ポジションをどうぞ』といった形はないと思っている。アメリカでプレーした4年間だけでなく、それ以前のベイスターズの最初の10年間、そしてこれからも変わらずに、自分のパフォーマンスでポジションを取りにいきます。そのなかでチームの勝利に少しでも貢献できるプレーを、みなさんにお見せできればと思っています」
 公開会見の途中からは三浦監督がサプライズ登場。筒香の移籍以来、空き番となっていた「25番」のユニフォームと帽子を手渡した上で、国際電話を介してラブコールを送っていた左のスラッガーへ、目を細めながらこんな言葉をかけた。
「やはり横浜スタジアムが似合う男ですね」
 開幕から3カード連続で勝ち越すなど、好スタートを切った横浜DeNAだったが、現在は4連敗中で4位タイに順位を下げた。チーム打率.254はリーグ1位と看板の強打戦は健在だが、総本塁打はワースト2位タイの5本。チームトップはドラフト1位ルーキーで、筒香の母校、横浜高の後輩である度会隆輝外野手(21、ENEOS)の2本となっている。
 自身が留守にしていた4年間で、チームメイトの顔ぶれも大きく変わったと驚いた筒香は、それでも変わっていないものを問われてこう答えている。
「応援歌を聞いたときの自分の高ぶる気持ちは、渡米前と変わらないですね」
 現状の打線に不足している一発を期待される大砲は、入団会見前から神奈川・横須賀市の球団施設DOCKで続けてきた調整を19日以降も継続。ファームでの数試合の調整出場を経て一軍に合流する青写真を描いている。
(文責・藤江直人/スポーツライター)

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