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豪快ヘッドで先制点を決めたDF木村誠二。日本は決勝T進出を決めたが次の韓国戦が重要(資料写真:森田直樹/アフロスポーツ)
豪快ヘッドで先制点を決めたDF木村誠二。日本は決勝T進出を決めたが次の韓国戦が重要(資料写真:森田直樹/アフロスポーツ)

“中東の笛”にもめげずU-23日本代表がUAEを下して8強進出…パリ五輪出場へ向けて準々決勝の組み合わせを考慮すると次戦の“宿敵”韓国には絶対に負けられない

 この試合に先駆けて別会場で行われたグループBのもう1試合では、韓国が2-0で中国に快勝していた。UAE戦で決勝弾を決めている、193cmの長身FWイ・ヨンジュンがまたもや大活躍。前半34、後半24分と連続ゴールを叩き込んだ。
 ともに連勝とした日本と韓国は、22日のグループB最終戦を残してベスト8進出を決めた。勝ち点6だけでなく、得失点差がプラス3、総得点も3で1位に並ぶ両国の直接対決を、韓国メディアの『中央日報』は「重要な試合になる」と位置づけた。
「グループBの首位で決勝トーナメントに進出した場合、韓国はさまざまな面で優位に立てる。もし直接対決で敗れてグループBの2位となった場合、準々決勝の相手は間違いなくグループAを1位で通過する開催国カタールになる。1位ならばグループAの2位が相手で、現状では同胞のシン・テヨン監督が率いるインドネシアが有力視される」
 25日に行われる準々決勝のカードは、グループAとBのたすき掛けとなる。2試合を終えたグループAは開催国カタールが連勝でベスト8進出を決め、第2戦でオーストラリアを撃破したインドネシアが勝ち点3で2位、さらに勝ち点1でヨルダンとオーストラリアが続き、総得点で3位がヨルダン、最下位がオーストラリアとなっている。
 現地時間21日の最終戦は、カタールとオーストラリア、インドネシアとヨルダンがそれぞれ対戦する。最下位とはいえ、結果次第ではオーストラリアも2位に食い込む可能性を残した大混戦。
別の韓国メディア『金融ニュース』も次のように伝えた。
「最終戦で勝てば準々決勝はおそらくインドネシアと、敗れればカタールと対戦する。予想される対戦国の力量差が大きく開いていて、なおかつ韓国と日本のプライド勝負とも重なってくるため、もともと重要な一戦は非常に激しい試合になると予想される」
 今大会の決勝に進む2カ国と3位決定戦の勝者がパリ五輪切符を獲得し、4位はアフリカ4位のU-23ギニア代表との大陸間プレーオフに回る。一発勝負のプレーオフは5月9日、パリ近郊のクレールフォンテーヌ国立サッカーセンターで行われる。
 日本は後半終了間際に4度も決定機を外し、得失点差で韓国を上回るチャンスを逃した。これがどのように響いてくるのか。準々決勝の組み合わせもかかった日韓対決が引き分けた場合、勝ち点と得失点差、総得点とすべてが並ぶため、順位を確定させるために試合会場のジャシム・ビン・ハマド・スタジアムでそのままPK戦で決着をつけることになる。

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