世界戦で衝撃裏情報「奇行は演技だった」…体重超過の暴挙の末に王者から3度ダウンを奪い衝撃勝利のガルシアは「毎日酒を飲んでいた」と語ったが…
気になるのはガルシアの今後の展開だ。世界ベルトは巻けなかったが、ファンの注目度は以前にも増してアップした。キャリアで唯一の敗戦でKO負けしたWBA世界ライト級王者、ガーボンタ“タンク”デービス(米国)との再戦も候補のひとつだろう。
デービスは、6月15日に18戦(12KO)無敗の“ホープ”フランク・マーティン(米国)との対戦が発表されているが、ガルシアは、その可能性を否定した。
「タンクがマーティンに勝てるとは思わないが、もし倒したとしてもオレの階級は147パウンド(66.68キロ、ウエルター級)に上がっているから不可能だ。オレは143パウンド(64.86キロ)を下回って試合はできない」
そしてガルシアが対戦を希望したのは、WBO&WBC世界スーパーウエルター級統一王者のセバスチャン・フンドラ(米国)。2階級上の1m97ある規格外ボクサーだ。
「154パウンド(69.85キロ、スーパーウエルター級)でフンドラと戦うというビジョンを持っていた。なぜだかわからないがノックアウトできるような気がする」
ヘイニーのプロモーターであるマッチルームのエディ・ハーン氏は、IBF世界ウエルター級王者のジャロン・エニス(米国)と契約を結んだことをガルシアの父に伝えている。
またSNSでは3階級制覇王者で現WBC世界ライト級王者のシャクール・スティーブンソン(米国)が対戦を要求したが、ウエルター級へ階級を上げるとの発言を聞き「それを言ったのならもう終わりだ」と対戦をあきらめるような投稿をしている。
ウエルター級転向が事実ならば、ヘイニーとの再戦も難しいだろうが、そこまでの体格が出来上がっているようには見えない。すべてが演技なのだから彼の言葉も信用できない。果たして25歳の“狂気のボクサー”はどこへ向かうのか。