水原賭博事件の発覚後も契約に影響なし…大谷翔平がデータ解析機器会社「ラプソード」と複数年のスポンサー契約を結ぶ…2025年の投手復帰へ向けて強力タッグ「リハビリもスムーズに」
また今回の契約は、ある製品の開発がきっかけになったという。
同社の発表リリースによると、初期の頃のラプソードは、投手用のピッチングモニターと打者用の打撃モニターを別々に用意しなければならなかったが、2022年に投球と打撃とのデータ収集を1台のマシンに統合した双方向デバイス「Pro 3.0」を開発。これがきっかけで野球界で唯一の二刀流選手である大谷とのスポンサー関係を築こうというアイデアが浮かんだという。これまで同社のアンバサダーは、160キロを投げ本塁打も打つ二刀流のスター選手として注目されているフロリダ大学のジャック・カグリオーンや女子ソフトボールの米国代表のオクラホマ大学のスラッガー、ティアレ・ジェニングスら、アマチュア選手だけだったが、初めてのプロの選手として大谷とスポンサー契約を結んだ。
米サイト「スポーツビジネスジャーナル」によると、同社の北米担当GMであるカトリーナ・ハートウェル氏は、「大谷選手には、以前からわが社の製品を使っていただき、私たちの関係は本物です。これまで真のプロと契約をしたことはありませんでしたが、大谷選手のこのスポーツ界での意義を考えました。ショウヘイは二刀流プレイヤーであり、私たちのブランドとテクノロジーにピッタリ合致したと感じています」と説明。ラプソードの世界戦略の顔にしたいという。
また契約は、大谷が巻き込まれた“賭博スキャンダル”が発覚する前に成立していたという。その後、大谷が記者会見を開き、水原容疑者が連邦捜査局に訴追されるに至り、検察サイドが「大谷は被害者である」と発表するなど、大谷の身の潔白が明らかになってからの発表となったが、同GMは「我々の信頼感は揺るぎないものだった」と主張している。
今回のスキャンダルが大谷ブランドに及ぼす影響はなかったのだ。
米サイト「スポーツキーダ」は「世界で最も有名な野球選手である日本のスーパースターと契約することはブランドにとって大きな利益をもたらす可能性がある。すでにラプソードは野球界に浸透しているが、より主流の商品になるだろう」と今回のスポンサー契約の効果を指摘している。