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負けたら終わりのパリ五輪予選の決勝T初戦。2-2のまま突入した延長戦で細谷真大が決勝ゴールを決める(写真:長田洋平/アフロスポーツ)
負けたら終わりのパリ五輪予選の決勝T初戦。2-2のまま突入した延長戦で細谷真大が決勝ゴールを決める(写真:長田洋平/アフロスポーツ)

「U-23日本が勇敢なカタールの心を打ち砕く」相手GKが一発レッド退場で数的有利も延長戦にもつれこむ激戦に…次戦に勝てばパリ五輪出場決定!

 日本の同点ゴールを決めたのはDF木村誠二(22、サガン鳥栖)。MF山本理仁(22、シントトロイデン)の右CKにニアサイドで頭を合わせてゴールネットを揺らし、U-23UAE(アラブ首長国連邦)とのグループリーグ第2戦に続くゴールを奪った。
 再逆転の一撃を決めたのは、エースストライカーと期待されながら無得点が続いていた細谷。延長前半11分にFW荒木遼太郎(22、FC東京)のスルーパスに反応し、相手DFを背負いながら右足を一閃。GKナダルの股間を打ち抜いた。
 さらに延長後半7分には、MF川﨑颯太(22、京都サンガF.C.)が放ったシュートのこぼれ球に反応したFW内野航太郎(19、筑波大)が押し込んだ。別の韓国メディア『Sports Seoul』は、最終的に日本が4-2で勝利した一戦をこう伝えた。
「22日の韓日戦に敗れ、グループBを2位で通過した日本が、退場者を出したカタールに延長戦の末に勝利した。一時は逆転された日本は慌てることなくセットプレーで追いつき、突入した延長戦で強さを見せつけ、開催国にKOパンチを見舞った」
  もっとも、グループBを1位通過したU-23韓国代表は、25日(日本時間26日)のU-23インドネシア代表との準々決勝で、2-2から突入したPK戦の末に10-11で敗れ、自国開催の1988年ソウル大会から続く五輪出場が「9」で途切れている。
 ベスト8に進出した1992年のバルセロナ五輪以来、8大会ぶり3度目の五輪出場を逃した若きカタール代表を、首都ドーハに拠点を置く中東最大のニュースチャンネル『Al Jazeera』は速報で、今大会最初の準々決勝の結果を次のように伝えている。
「日本が延長戦の末にブルゴーニュ(カタールの愛称)を破り、開催国の準決勝進出を阻止した。ドーハで開催されているAFC・U-23アジアカップは、今夏に開催されるパリ五輪のアジア最終予選を兼ねていて、上位3チームが出場権を獲得し4位のチームはアフリカ4位のU-23ギニア代表との大陸間プレーオフに回る。ベスト4に残れなかったブルゴーニュは、パリの舞台でプレーする夢を絶たれてしまった」
 日本は29日(日本時間30日)にジャシム・ビン・ハマド・スタジアムで行われる準決勝で、26日の準々決勝で対峙するイラクとベトナムの勝者と対戦。勝って決勝進出を決めた瞬間に、8大会連続12度目となる五輪出場も決まる。

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