甲子園の浜風とサンタナの拙守が大山のラッキーな逆転2点タイムリーを生み出す
なぜ阪神の岡田監督は“サトテル外し”の決断を下したのか…逆転勝利を導いた采配と甲子園の“神風”を見誤ったヤクルトのミス
岡田監督は、流動性のダブルストッパーの1人、ゲラを先に8回にマウンドに送った。キーマンの5番サンタナ、山田、長岡と並ぶ打順。サンタナ封じと共にヤクルトが誇る左の代打陣が出てくるのは9回だと踏んで、ゲラ、岩崎の順番にした。ゲラは三者凡退。岩崎も一死から代打の塩見にヒットを許すが、西川、丸山を連続三振。6回以降を無失点リレーで阪神得意のパターンでゲームをクローズした。
今日30日からは敵地広島での3連戦。糸原のスタメン起用は継続されるだろう。代打で8回にチャンスをもらったサトテルは、またボール球を振って三振した。岡田監督はシンプルなメッセージを悩める大砲に伝えた。
「這い上がるって?ゲームで打つことですよ。簡単ですよ。ボールを振らないでストライクを打ってくれたらいいと思う」
長いシーズンを考えると一発のあるサトテルは相手バッテリーにプレッシャーを与える意味でも復活してもらわねば困る戦力である。だが、連覇を狙う戦闘集団に結果の期待できない状態の佐藤にチャンスを与え続けるような“甘さ”はない。
「広島で最後のビジター。ある程度、今年のチーム力も分かってきたし、今日の才木は5回だったけど、ある程度先発が投げている。誰に勝ちがつこうと後ろも今の状態はすごくいい流れができている。ヒットは出てるが、もうちょっと早いイニングで点数が欲しい。そうすれば、もうちょっと先発が楽に投げられるかも分からない」
初戦は西勇vs大瀬良のマッチアップだ。