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パリ五輪出場を決めたU-23日本代表だが今日未明のウズベキスタンとの決勝戦の結果が本番でのメダルの行方を左右する。写真はボランチの藤田譲瑠チマ(写真:長田洋平/アフロスポーツ)
パリ五輪出場を決めたU-23日本代表だが今日未明のウズベキスタンとの決勝戦の結果が本番でのメダルの行方を左右する。写真はボランチの藤田譲瑠チマ(写真:長田洋平/アフロスポーツ)

パリ五輪出場を決めたU-23日本代表がウズベキスタンに負けると“まずい”理由…順位が本番メダルの行方を占う組み分けに反映

 パリ五輪本番では大会初日の7月24日に、グループリーグ初戦が一斉に開催される。グループCに入った優勝候補のスペインは、パリのパルク・デ・プランスでアジア2位、つまり今大会の準優勝国と対戦する日程もすでに決まっている。
 FIFAが定める国際Aマッチデーの期間外に開催される五輪では、所属選手を代表チームへ派遣する義務が各クラブに生じない。特にヨーロッパ勢は五輪に対して関心が低く、今年3月にはフランスのスポーツ紙『L’EQUIPE』が、フランスサッカー連盟(FFF)に対するレアル・マドリードの動きをスクープの形で報じている。
「レアル・マドリードはFFFに対して『オーバーエイジ枠を含めて、所属するフランス人選手をパリ五輪には派遣しない』と通達した」
 そのなかでスペインは例外で、同国のスポーツ法のもと、国際大会に臨む同国ナショナルチームへの選手派遣が義務づけられている。サッカーのリーガ・エスパニョーラもスポーツ法に準じる方針を、違反した場合の懲罰規定とともに定めている。
 前回の東京五輪でも、直前に開催されたユーロ2020に出場したA代表選手6人を含めたほぼベストのチームを編成。決勝でブラジルに敗れ、自国開催の1992年のバルセロナ五輪以来の金メダルこそ逃したものの、準決勝では延長戦の末に日本を破っている。
 日本がグループDに入った場合、24日の初戦はパラグアイとなる。今年1月に開催されたパリ五輪南米予選では、決勝ラウンド初戦で五輪3連覇を目指すブラジルを撃破。そのまま1位でパリ行きを決め、ブラジルは3位で予選敗退を喫している。
 パラグアイが難敵なのは間違いないし、27日の第2戦で対戦するアフリカ代表のマリには3月の国際親善試合で、個々の身体能力に加えて組織力でも後塵を拝した末に1-3で完敗した。それでも、すべて中2日で行われる短期決戦で極めて重要なウエートを占める初戦で、強力な陣容で臨んでくるはずのスペインとの対戦はやはり避けたい。
 対戦相手以上に問題なのがキックオフ時刻の違いだ。
 フランスでは毎年のように夏に熱波が到来していて、同国の気象庁は4月からの3カ月予報で、例年よりも気温が高くなるとすでに発表。7月以降も酷暑が続くと見られているなかで、グループCに入った場合のキックオフ時間は、すべて現地時間でスペイン戦が15時、エジプト戦が17時、ドミニカ共和国戦が再び15時となっている。
 初戦と最終戦は酷暑下でのプレーが不可避と見られる一方で、これがグループDだとパラグアイ戦が19時、マリ戦とイスラエル戦がともに21時と酷暑がやわらぐ時間帯となる。試合会場も、グループCはパリから約340km離れたナントへ移動して第2戦に臨むのに対して、グループDだと初戦と第2戦をともにボルドーで戦える。

 

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