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まさかのダウンを喫した井上尚弥が6回にネリに逆転TKO勝利(写真・山口裕朗)
まさかのダウンを喫した井上尚弥が6回にネリに逆転TKO勝利(写真・山口裕朗)

「ダウンを乗り越えて株を上げた」海外メディアは井上尚弥の“悪童”ネリ撃破を大絶賛「世界最高の地位を高める」

 欧州をカバーするスカイスポーツは「井上が東京で衝撃のダウンを乗り越えてネリに6回にTKO勝利」との見出しを取り、「井上が東京ドームでネリを3度倒して破壊的なKO勝利を収める中、キャリア初のダウンを乗り切った。ネリは素晴らしい左のフックで井上を驚かせ、この4階級世界王者をオープニングラウンドでキャンバスに送り、ボクシング界の偉人の1人を脅した。井上は、2回にダウンの返答をきっちりと行い、5回にもう一度ネリをダウンさせ、最後は6回に残忍な右のパンチで倒した」と伝えた。
 試合展開に触れつつ、「序盤のダウンは、敗北の可能性に直面して、色んな人達を動揺させた中でも、たじろがなかった井上の株を上げただけとなった。この世代が誇る才能の持ち主は無敗を維持し、世界は彼への畏敬の念を依然として残した」と称えた。
 この試合を全米に中継したスポーツ専門局のESPNは、「井上がオープニングラウンドで彼の輝かしいキャリアで初めてのダウンを喫したが、ネリを3度倒して持ち直した。マイク・タイソン対バスター・ダグラスによる1990年2月のヘビー級王座戦の衝撃以来となる東京ドームでのボクシングイベントを4万4000人以上が観戦した(公式発表は4万3000人)。そしてファンたちは、メキシコのネリが日本人スター(の井上)を第1ラウンドにカウンターのパンチで倒すという新たな驚きを目撃した」と伝えた。
CompuBoxによるパンチのヒット数が、井上が107でネリの54を大きく上回ったことを紹介し「クリーンで鋭くハードなパンチを当てていた」と評価した。
 また今後の対戦候補として、WBAの指名挑戦者で元WBA&IBF世界同級王者のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)とWBO&IBFの同級1位で、ESPNが制定する同級ランキングで7位のグッドマンの2人の名をあげ、グッドマンが試合後にリング上で井上と握手を交わしたことを伝えた。
 英の高級紙ガーディアンは「井上がネリを壊し、世界最高のボクシング選手としての地位を高める」との見出しを寄り、「井上がネリをTKOで倒して世界最高のパウンド・フォー・パウンドとしての彼の地位をさらに高めた。東京ドームで完売となった5万人あまりの観客(公式発表は4万3000人)は、オープニングラウンドの終わりに井上がネリの重い左フックを浴びて12年のプロキャリアで初めてキャンバスへと倒された衝撃で沈黙した。しかし、さらに集中を高めたザ・モンスターとして知られる無敗の日本人スターの井上は、それ以上にやり返し、メキシコ人の挑戦者を2回、5回にダウンさせ、6回に破壊的な右フックでショーを締めた」と報じた。

 

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