「ダウンを乗り越えて株を上げた」海外メディアは井上尚弥の“悪童”ネリ撃破を大絶賛「世界最高の地位を高める」
同紙は「これはプロ6戦目にライトフライ級で最初の世界王座を獲得して、その後、2階級で4団体を統一した5フィート5インチ(約165センチ)の井上による最も新たな衝撃的なフィニッシュとなった」と賞賛した。
さらに「(日本の)ボクシングが、勝つ見込みのほとんどなかったダグラスが、当時の無敗のヘビー級王者だったタイソンをKOで倒し、すべてのスポーツ競技において最も素晴らしい番狂わせのひとつを起こした1990年2月以来、ビッグエッグ(東京ドーム)に戻ることを示した」と説明。
「井上はタイソンではない。彼は一連の動きや倒す欲求の両方でタイソンよりも優れている。彼は、これまで13人の世界王者と戦い、すべてを倒してきた。31歳で、彼はすでにあらゆる時代であらゆる階級において最も素晴らしい選手の1人となっている。真のスーパースターで、疑いなく今日のスポーツ界で最高のショーを見せてくれている。この試合がボクシングのパウンド・フォー・パウンドで、ウェルター級の統一王者テレンス・クロフォードを井上が上回ることになるか、意見の分かれる問題だろう。これは論争を超越した一騎打ちとなっている」と絶賛した。リング誌が定めるパウンド・フォー・パウンドで現在1位のウェルター級の3団体統一王者、テレンス・クロフォード(米国)と2位の井上のランキング論争が起きることを示唆した。
だが、一方で、米ボクシング専門サイト「boxingnews24.com」は「この試合では、井上の顎のもろさが示された。より多くの才能あふれる選手が待っているフェザー級に階級を上げれば簡単に餌食になるかもしれない」との議論を展開させた。
「スーパーバンタム級では能力にあふれた選手は限られているが、4ポンド(約1.8キロ)上げると、そこには本当の一流選手が存在している。井上はフェザー級でのハイレベルの選手たちとの戦いでリスクを取りたくないため、より安全なスーパーバンタム級に留まることを選んでいるのだろう」と、的外れな主張を掲載している。