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東京ドーム興行を成功させた左から井上真吾トレーナー、井上拓真、尚弥、大橋会長、武居、八重樫トレーナー(写真・山口裕朗)
東京ドーム興行を成功させた左から井上真吾トレーナー、井上拓真、尚弥、大橋会長、武居、八重樫トレーナー(写真・山口裕朗)

ファン待望!次の井上尚弥の東京ドーム登場はいつ?…今は“夢物語”の那須川天心戦まで待たねばならないのか?!

ネリは、山中慎介氏との2度にわたる因縁の世界戦で、ドーピング疑惑と体重超過を犯しヒール役として確固たる地位を築いていた。その言動も破天荒でプロモーション力もあった。
 大橋会長も「現役時代に韓国で試合をしたときにブーイングを浴びたが、私がブーイングを聞くのは、それ以来」というほどだった。
 もちろん井上に求心力があるからこそ実現したドーム興行だが、4万人を超えるキャパシティーを埋めるとなると対戦相手のネームバリュー、あるいはアンダーカードの話題性も必要になってくる。
 次戦は9月に都内で1万5000人規模の会場が押さえられており、井上と武居のW世界戦になる予定だが、井上の対戦相手はIBF&WBO1位のサム・グッドマン(豪州)。IBFとWBOの両団体の指名試合で4つのベルトを維持するためには避けて通れない試合だ。
 グッドマンは18戦(8KO)無敗で、東京ドームでネリが体重を落とせなかった場合の予備選手として第1試合に出場した元IBF世界同級王者のTJ・ドヘニー(アイルランド)や元WBA世界同級暫定王者のライース・アリーム(米国)に判定勝ちしているが、過去に世界ベルトを巻いたことはなく知名度は低い。武居の初防衛戦相手も指名試合で元WBC、WBA世界同級暫定王者のレイマート・ガバリョ(フィリピン)が濃厚。こちら元5階級制覇王者で井上と2度戦ったノニト・ドネア(同)との対戦経験もありボクシングファンの間では知られたボクサーだ。
井上がグッドマンを撃破した次に控えるのは、元WBA&IBF世界同級王者でWBAの指名挑戦者のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)。岩佐亮佑と統一戦を行っているので、コアなファンには名の通ったボクサーだが、ネリほどではない。
 ただ12月にはサウジアラビアの井上ファンの王族がオイルマネーを使ってイギリスで開催する大会に招聘する可能性が「半々くらい」(大橋会長)であり、その場合、今回スポンサー料などを含めて10億円を突破したとされる井上のファイトマネーが「倍で、きかない」(大橋会長)ところまで跳ね上がるというから、もし20億円以上のファイトマネーとなれば東京ドーム大会に勝るとも劣らない話題性がある。
 だが話を東京ドーム大会の次回開催の可能性に戻すと、実現するにはインパクトのある対戦相手が必要になる。元3階級制覇王者の“問題児”ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)はキャラクターとしては面白いが、凡戦続きでランキング同様に評価を下げた。

 

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