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東京ドーム興行を成功させた左から井上真吾トレーナー、井上拓真、尚弥、大橋会長、武居、八重樫トレーナー(写真・山口裕朗)
東京ドーム興行を成功させた左から井上真吾トレーナー、井上拓真、尚弥、大橋会長、武居、八重樫トレーナー(写真・山口裕朗)

ファン待望!次の井上尚弥の東京ドーム登場はいつ?…今は“夢物語”の那須川天心戦まで待たねばならないのか?!

 大橋会長は世界ランキングに入っている那須川天心(帝拳)の名前を出した。天心はすでにキック時代の2022年6月にK-1王者の武尊との頂上対決「THE MATCH」で東京ドームを満員にした実績がある。ネリ戦をリングサイドで観戦した天心も、こう野望を口にしている。
「僕も同じボクサーなので、ボクサーとして東京ドームを次埋められるならオレしかいないかなという気はある。次の東京ドームはいつなのか(わからないが)その時は絶対、来ると思いますよ」
 7月に予定されている次戦で地域タイトル王者への挑戦が計画されているが、まだ両者の対戦に勝負論はない。しかも天心がターゲットにしているのは、日本人が独占しているバンタム級のベルト。
「全員(世界王者が)日本人になったんで狙いやすい。僕が日本人に勝つとボクシング界がおもしろくなる。ワクワクしている。まだタイトルに絡んだ試合はないが、ピッタリというか、自分のために4つあるんじゃないかというマインドにはいる」
 おそらく武居との元キック王者対決の世界戦が先にくるだろう。天心が井上への挑戦資格を得るまでには、何年かかるかわからない。これは現時点ではまったくの夢物語。そこまで東京ドーム大会は、34年とは言わないものの、また長い間“お預け”ということになるのだろうか。
 ただ井上は、遠くない未来にフェザー級に階級を上げてくる。大橋会長も「この先、強い選手がどんどん出てくるだろうけど、フェザー級で挑戦者として向かった方がモチベーションは上がる。階級の壁でパンチが効かなくなるとか、言われているが、かえってスピードが生きるから、もっとパンチが効く」という。
 井上は適正階級だと感じているスーパーバンタム級にしばらく留まる考えを示しているが、日本人初の5階級制覇への挑戦となれば話題性も緊張感も抜群だろう。しかも現在のフェザー級の4人の王者は全員が、井上の共同プロモーターのトップランク社の契約選手。大橋会長も「マッチメイクも難しくない」という。同社のボブ・アラムCEOも、井上の可能性のある対戦候補としてIBF世界同級王者のルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)の名前を出した。
 WBC世界同級王者は、同スーパーバンタム級王者時代に亀田和毅を統一戦で下したレイ・バルガス(メキシコ)。中でも世界的にも人気があるのは、サウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)とハイメ・ムンギア(メキシコ)のビッグバウトのアンダーカードで、鮮やかなボディショットでKO勝利したWBC世界同級暫定王者のブランドン・フィゲロア(米国)だ。WBCとWBOの世界スーパーバンタム級王座の統一戦でスティーブン・フルトン(米国)に0-2判定で敗れているが、ネリを井上の前にボディショットで倒した男としても知られる。どの王者に挑戦してもワクワクするマッチメーク。再び東京ドームは埋まるに違いない。
 東京ドームの使用予約は1年前に行わねばならないそうだが、井上がフェザー級転級を決意すれば、早ければ来年にも2度目のビッグエッグ興行が見られるかもしれない。

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