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ネリの代役だった元IBF世界スーパーバンタム級王者のTJ・ドヘニーが井上尚弥の9月の対戦相手に名乗り?!(写真・山口裕朗)
ネリの代役だった元IBF世界スーパーバンタム級王者のTJ・ドヘニーが井上尚弥の9月の対戦相手に名乗り?!(写真・山口裕朗)

「井上尚弥の9月の対戦相手はグッドマンではなくオレだ!」ネリの代役候補として東京ドーム登場の元世界王者ドヘニーがモンスターの次戦に名乗り?!

「グッドマンのチームは(井上とは)今年の後半か2025年の最初に戦うことを希望している。だから、リングに上がっての呼びかけはちょっとしたマッチョイズム(自己アピール)で、何よりも日本での知名度を上げるためにやったことだと思う。正直なところオレがリングに飛び込んでマイクを握り、自分の意見を言いたかったんだけど我慢したよ」
 グッドマンがリングに上がったのは、日本での知名度をアップさせるためのプロモーションだったと主張した。
 確かに日本での知名度とKO率で言えばドヘニーがグッドマンより上だ。

 ドヘニーは6年前に後楽園ホールに登場。IBF世界同級王者だった岩佐亮佑に挑戦して3-0判定で勝利し世界王座を奪取した。初防衛戦ではニューヨークで高橋竜平を11回TKOで下している。その後、WBA世界同級王者のダニエル・ローマン(米国)との統一戦に僅差で判定負けをしてベルトを失ったのだが、昨年6月には、井上のジムの後輩でWBOアジアパシフィック同級王者だった中島一輝に後楽園ホールで挑戦して4回TKO勝利している。
 ただ、ドヘニーは、その中島戦の前の3月にIBFインターコンチネンタル&WBOオリエンタルス―パーバンタム級タイトルマッチとして2冠王者のグッドマンに豪州に乗り込み挑戦、3ラウンドにカウンターの左フックを浴びてダウンを喫し、ジャッジの1人がフルマークをつける大差の0-3判定で敗れている。

 アラムCEOはドヘニーの26勝(20KO)4敗という高いKO率と真っ向から打ち合うスタイルに魅力を感じているようだが、グッドマンに敗れている相手で、IBFとWBOの両団体が指名試合を先延ばしにすることを了承するのか、などの問題も残っている。しかも国内でのマッチメイクについては、大橋ジムが主導権を握っているため、アラムCEOの意見や、ドヘニーの主張がどこまで聞き入れられるかも微妙だ。
 それでも「アイリッシュ・ボクシング」によると、アイルランド人の4団体統一王者は、女子のスーパーライト級4団体統一王者のケイティ・テイラー以来2人目、男子ボクサーでは初の栄誉となるため、アイルランドでは歴史的な一戦としての期待が高いようで、ドヘニーはこう断言した
「どちらにしてもタイトルのチャンスはある。オレはWBOランキングで3位につけていて、もうすぐ2位に昇格する予定だ。今年はどのような展開になったとしても、少なくとも井上(への挑戦)か、空位の王座(井上がベルトを返上した場合の挑戦)か、どちらかのコーナーに立つことになる」
 ネリは東京ドーム決戦で挑戦者にもかかわらず1億円を超えるファイトマネーを手にした。井上と戦うことができれば、間違いなく稼げるビッグマネーと4つのベルトは世界中のボクサーにとって垂涎の的である。井上の次戦。そして、その先の対戦プランはどうなるのか。世界中の“刺客たち”が腕ぶしている。

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