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井上尚弥の9月の防衛戦相手がグッドマン(左)からドヘニー(右)に変更へ(写真・山口裕朗/AAP/アフロ)(写真・山口裕朗)
井上尚弥の9月の防衛戦相手がグッドマン(左)からドヘニー(右)に変更へ(写真・山口裕朗/AAP/アフロ)(写真・山口裕朗)

どうなる?!井上尚弥の9月に予定している次戦相手が決まらない…指名挑戦者のグッドマンか?元世界王者のドヘニーか?

 ドヘニーの発言の拠り所は、井上陣営の共同プロモーターであるトップランク社のボブ・アラムCEOが「FOXスポーツ豪州」の取材に対して「グッドマンが井上と戦うのは9月か12月かわからない。グッドマンもアイルランド人(ドヘニー)も素晴らしい対戦相手だ」と明かしたものだ。 
 だが、このアラムCEOの発言もドヘニーの「次はオレだ!」の発言にも、嘘偽りはなく、実際、ドヘニーが井上の次の挑戦者として指名される可能性が浮上してきたのだ。
 ドヘニーは26勝(20KO)4敗の戦績を持つハードパンチャー。日本での知名度も、KO率もグッドマンより上だ。ドヘニーは6年前に後楽園ホールに登場、IBF世界同級王者だった岩佐亮佑に挑戦して3-0判定で勝利して世界王座を奪取、初防衛戦ではニューヨークで高橋竜平を11回TKOで下すなど、日本のファンにも馴染みが深い。2019年にWBA世界同級王者のダニエル・ローマン(米国)との統一戦に僅差の判定負けを喫してベルトを失ったが、昨年6月には、井上のジムの後輩でWBOアジアパシフィック同級王者だった中島一輝に挑戦して4回TKO勝利している。
 ただドヘニーは、中島戦の3か月前にIBFインターコンチネンタル&WBOオリエンタル同級タイトルマッチとして2冠王者のグッドマンに挑戦。3回にカウンターの左フックを浴びてダウンを喫するなどしてジャッジの1人がフルマークをつける大差の0-3判定で敗れている。
 試合としては、パンチがなく総合力で戦うタイプのグッドマンよりも、真っ向打ち合うドヘニーの方が面白いだろうが、IBFとWBOの両団体が指名試合を先延ばしすることを了承するのか、井上がモチベーションを保つことができるのか、などの問題も残っている。
 大橋会長は「今月中にはまとめたい」としている。
 ただ相手がどうであれ、2階級4団体王者の井上がやるべきことは変わらない。大橋会長によると、すでに井上は2日前に練習を再開。また6月6日に米国ニューヨークで行われる全米ボクシング記者協会(BWAA)の夕食会に出席することも明らかにした。
 井上は昨年同協会が選ぶ最優秀選手賞(シュガー・レイ・ロビンソン賞)を日本人として初めて受賞。今回はその受賞式を兼ねた夕食会。また偶然にも、大谷翔平が所属するドジャースが6月7、8、9日の3日間ニューヨークでヤンキースとの3連戦を行うため、試合観戦に訪れるという。井上と大谷は2018年12月に都内で行われた日本プロスポーツ大賞の表彰式で同席。控室で大谷の方から「一度試合を見に行かせて下さい」と、リクエストされたが実現していなかった。先に井上の大谷の試合観戦が実現することになる。また今回の渡米のタイミングでニューヨークで開催されるボクシング興行も観戦予定だという。

 

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