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サウジ王族がぶちあげた井上尚弥vs“KO率93%”デービスとのドリームマッチにアラムCEOが異論!(写真・山口裕朗、AP/アフロ)
サウジ王族がぶちあげた井上尚弥vs“KO率93%”デービスとのドリームマッチにアラムCEOが異論!(写真・山口裕朗、AP/アフロ)

重要人物が異論!「井上尚弥VS“最狂”デービスは現実離れし過ぎている」“モンスター”陣営のアラムCEOがサウジ王族提言のドリームプランを疑問視

 キャッチウエイトがちょうど両者の中間地点となる58.29キロであれば、まだ実現の可能性はあるかもしれないが、デービスの体重調整は楽ではない。
 デービスは2017年1月に獲得したIBF世界スーパーフェザー級王座(58.97キロ)からトップに君臨し始めたが、2度目の防衛戦で体重超過して王座を剥奪されるなどし、2019年にライト級に転級した。ライト級でも1度目の計量でオーバーしたことがあり2021年にはスーパーライト級に転級し、WBA世界同級王者のマリオ・バリオス(米国)に挑戦し11回TKO勝利で3階級制覇に成功している。再びライト級に戻したが、減量が厳しくキャッチウエイトに合意するかどうかも微妙だ。
 デービスも井上戦の実現についてアラムCEOのインタビューを取った「ボクシングニュース」のインタビューに答え「もしオレが130パウンド(58.97キロ、スーパーフェザー級)まで下げられて、彼(井上)も少し上げられれば、あり得ないこともないが…」と語り「彼と対戦することは正直イメージできない」と結論づけていた。
 アラムCEOは、むしろ1年ぶりの復帰リングで元ライト級の4団体統一王者のジョージ・カンボソス(豪州)をボディショットでキャンバスに沈めて、IBF世界ライト級王者となったワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)の対戦候補として、デービスの名前を出した。
「デービス?可能性はある。(WBC世界同級王者のシャクール・)スティーブンソンもデービスもロマチェンコと戦いたがっている。(3階級制覇王者のエマヌエル・)ナバレッテが土曜日(WBO世界同級王座決定戦)に勝てば試合を望むかもしれない。(誰と戦うかは)ロマチェンコ次第となる」
 米メディアで議論となっているのもその体重問題。
 米専門サイト「3キングスボクシングワールドワイド」も「障害は両者の体重だ。キャッチウエイトでなければならない。問題はそれがどれくらいになるか。デービスは130パウンド(58.97キロ、スーパーフェザー級)で最初に世界王者となったが、現在のライト級王者は、体重を落とすことを厭わないのだろうか。ルイス・ネリを6ラウンドでTKOした井上は、『自分の体を限界まで追い込んでいる』と言った。ボクシングコミニティの多くは、31歳の井上がフェザー級より上で戦うことはないと感じている」との意見を報じた。

 

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