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オークスを制したのは桜花賞で惨敗していたチェルヴィニア(写真・東京スポーツ/アフロ)
オークスを制したのは桜花賞で惨敗していたチェルヴィニア(写真・東京スポーツ/アフロ)

なぜ競馬ファンは桜花賞惨敗のチェルヴィニアのオークスでの逆転ドラマを見抜いていたのか…不思議な2番人気と名手ルメールの選択…日本ダービーで再び名コンビが挑む

 血統も良かった。父が2400メートルに適性のあるハービンジャーで母チェッキーノがオークス2着という好血統。一度、使われて状態が上向いていたことに加え、得意の左回りに舞台が変わること、そして、何より過去にソウルスターリング、アーモンドアイ、スターズオンアースで3勝を挙げているオークスを得意とするルメールに手綱が戻ることで、チェルヴィニアが逆転劇を生む条件は整っていた。2番人気で支持したファンが、それらの可能性を見抜いていたわけである。
 桜花賞のリベンジをオークスで果たしたルメールと木村調教師コンビのドラマは、ここがゴールではない。26日に開催される日本ダービーでは、牝馬ながらホープフルステークスを勝ち、皐月賞で1番人気に支持されながらも6着に敗れたレガレイラでも、再びコンビを組み逆転劇を狙うのだ。
「オークスではすごくいい結果を出すことができました。来週はダービーです。2017年と一緒でオークスとダービーのダブルで勝ちたい」
 ルメールは自信満々にそう誓った。
日本ダービーでは無傷の3連勝で皐月賞を制したジャスティンミラノが大本命だが、ルメール×木村の名コンビは、2週連続GⅠ制覇の快挙に照準を定めている。だ。オークスでの痛快な逆転勝利の続編が起こっても不思議ではない。

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