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  • 「井上尚弥が1位キープだ」「ウシクに敬意を払うべき」フューリーを撃破したウシクのヘビー級4団体王座統一で『PFP論争』が過熱
ウシクがフューリーからダウンを奪う判定勝利でヘビー級の4団体王座を統一。井上尚弥の1位に君臨するPFP論争が過熱した(写真・AP/アフロ)
ウシクがフューリーからダウンを奪う判定勝利でヘビー級の4団体王座を統一。井上尚弥の1位に君臨するPFP論争が過熱した(写真・AP/アフロ)

「井上尚弥が1位キープだ」「ウシクに敬意を払うべき」フューリーを撃破したウシクのヘビー級4団体王座統一で『PFP論争』が過熱

米専門サイト「バッド・レフトフック」のスコット・クライスト編集長も、ウシクの1位を主張した。
「ウシクは、またしても傑出したパフォーマンスを披露し、その功績と称賛のリストに加え、現在の世界No.1パウンド・フォー・パウンド・ボクサーと呼ばれるにふさわしい明確な根拠を示した。井上尚弥やテレンス・クロフォードから何かを奪うわけではない。彼らはみんな正真正銘の偉大なファイターなのだ」
 井上とクロフォードへの敬意も忘れていなかった。
 ウシクの劇的な勝利を評価した上で、井上の1位を動かさなかったのは、英国の高級紙「インディペンデント」だ。
 同紙は独自のPFPランキング(10位まで)を発表しているが、ウシクがフューリーに判定勝利した直後に最新ランキングを更新。1位に井上、2位にウシク、3位にクロフォード、4位にスーパーミドル級の4団体統一王者のサウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)5位にWBA世界ライトヘビー級スーパー王者ドミトリー・ビボル(ロシア)と順序づけた。
 同紙は「このリストをまとめることに厳密な科学はないが、各ファイターの総合的な記録、最近の記録、活動のレベル、対戦相手の実力などの多くの要因を考慮してランキングを作成している」とした上で、井上に関しては、こう説明した。
「この日本人はリストの中では一般的なファンにはあまり知られていない名前の1人で、プロフィール認知度には欠けているかもしれないが、実力は欠いていない。井上はランキングで2番目に高いKO率を誇っており、その素晴らしい回避能力、残忍なボディアタック、恐ろしいレベルのパワーを持ち、見ていてエキサイティングなアスリートだ」
 また2位にしたウシクについては、ここまでの軌跡を紹介した上で、こう評価した。
「彼はヘビー級でもテクニカルで厄介なボクサーであることを示してきた。誇大なプロモーションの後に実現したフューリー戦の判定勝利は、圧倒的だった9ラウンドに、そのパワーをヘビー級に持ち込んだことを証明した。クロフォード自身は『ウシクがランキングのトップにふさわしい』と述べているが、ウシクを現在2位につけた」
 各メディアが独自のPFPランキングを発表する中で、最も権威のあるPFPランキングとされるリング誌は、果たしてウシクのフューリー戦勝利をどう評価して、ランキングをどう変動させるのだろうか。

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