2日間で33失点した楽天の今江監督は試合後に緊急ミーティングを開いた(資料写真・黒田史夫)
「楽天は一体何をしたいのか?」ソフトバンクに2日で33失点…悪夢のワースト記録を生み出した背景にある理由とは?
オフに日ハムから先発のポンセ、広島から中継ぎのターリーを獲得したが、ドラフト1位の古謝も、まだ戦力にはなっておらず、昨年リーグワーストだったチーム防御率3.52は改善どころか4点台にまで悪化した。一方の野手は外国人の補強はゼロ。FAやトレードでの補強に乗り出すこともなかった。
「ソフトバンクは昨年80億円補強をして3位に終わると、賛否はあったものの、あきらめることなく西武からFAの山川を獲得して大きなプラス戦力となっている。4位だった楽天のオフの動きとは、あまりにも対照的だ」と、池田氏は指摘する。
今江監督はミーティングで「まだ5月。調子の悪い人間もまだまだ取り返せる」と発言したという。
ここからの巻き返しにどんな手を打つべきなのか。
「現状の戦力を考えると巻き返しは簡単ではない。監督の途中休養や首脳陣の配置転換をしてもなんの意味もないと思う。シーズン途中から来る外国人選手へ過度な期待はできないが、ファンのためにもフロントがなんらかのテコ入れの動きを見せる必要はあると思う。そして現場がすべきことは、敗戦のショックを引きずらずに切り替えること。明日からの本拠地の日ハム戦の初戦でまず1勝することがムードを変える意味で一番大切なことだと思う」
幸いにして今日23日はゲームがない。セパ交流戦前の最後のカードとなる24日からの日ハムとの3連戦でなんとか「33失点ショック」を振り払い、心機一転、28日から横浜に乗り込みたい。
(文責・RONSPO編集部)