西武が衝撃の監督人事!「監督の途中交代によるプラス材料は見えてこない」松井監督の途中休養→渡辺GM兼任代行は巻き返しの“起爆剤”となるのか?
西武では2014年の6月に伊原監督から田辺1軍打撃コーチにスイッチして以来の途中休養。この時、伊原監督は「球団から事前に何の話も聞かされていなかった」と本社主導の人事に戸惑いを見せていた。ただ田辺代行の就任で、チームのムードが一変して、20勝33敗で最下位だったチームは、43勝44敗4分と勝率5割一歩手前まで巻き返して順位を一つだけ上げた。
この例があるだけに交流戦を前に思い切った手を打ったのだろうが、池田氏は、「戦力があり、監督と選手に不協和音が流れていたようなチームであれば、劇的変化は期待できるだろうが、今回の西武に、それが当てはまるかどうかは疑問。GMの兼任監督で言えば、楽天の石井一久氏も結果を出せていない」という。
楽天の石井GM兼任監督も、3年指揮をとって、3位が一回、Bクラスが2回と失敗に終わっている。
ちなみに監督のシーズン途中交代は、2020年にオリックスの西村徳文氏が現監督の中嶋聡氏に代わって以来だ。2000年以降にセ、パを通じて12度あったが、成績順位が交代後にアップしたのは西武の例を含めて5度。パでは、西武と、2008年5月21日のオリックスのコリンズ(6位)→大石大二郎(2位)、2015年5月31日のオリックスの森脇浩司(6位 →福良淳一(5位)の3度で、セでは、2003年9月7日の中日の山田久志(5位)→ 佐々木恭介(2位)、2010年5月26日のヤクルトの高田繁(6位)→小川淳司(4位)の2度だけだった。
渡辺GM兼監督代行は、2008年から2013年まで6年間、監督を務めてリーグ優勝&日本一が1度、2位が3度、3位が1度、4位が1度と好成績を残しており、しかもGMとしてほぼ全試合を観戦しているので、野球勘が鈍っていることもないだろう。次期監督候補の西口2軍監督が1軍経験がないだけに渡辺GMがチームの危機を救う適任者であることは間違いない。さっそく明日28日に敵地で始まる中日戦から、その真価を問われることになる。