• HOME
  • 記事
  • 野球
  • 「監督が代わって何も変わっていない」西武の渡辺GM兼監督代行の初陣も無残…ミスを連発して目指すべき“嫌らしい野球”を実践したのは中日
西武の渡辺GM兼監督代行は初陣を白星で飾ることができなかった(写真提供・西武ライオンズ)
西武の渡辺GM兼監督代行は初陣を白星で飾ることができなかった(写真提供・西武ライオンズ)

「監督が代わって何も変わっていない」西武の渡辺GM兼監督代行の初陣も無残…ミスを連発して目指すべき“嫌らしい野球”を実践したのは中日

 

 12球団でワーストのチーム打率.212の打線はまたしても機能しなかった。2回に先頭の中村が左中間を破る二塁打で出塁したが、続く5番の蛭間は、ショートゴロに倒れて走者を三塁へ進めることもできなかった。つなぐ意識が見られなかった。サインで、右打ちを徹底するなどの采配を渡辺GM兼監督代行はふるわなかった。
 前監督時代は、就任初年度の2008年に、いきなりリーグ優勝&日本一を果たして、6年間、指揮をとってBクラスは一度だけ。その勝負勘には定評があった。GMとして試合を見ていてその勝負勘は鈍っていないはずだが、まだ様子を見ているのだろうか。
 さらに続く佐藤も初球の152キロの外角ストレートをひっかけてセカンドゴロ。狙い球をしっかりと絞ってスイングしたようには思えなかった。8回には一死から古賀が四球を選び、代打の平沼がライト前ヒットで続き、手も足も出なかった高橋宏をようやく降板させた。だが、代わった清水のフォークに手を出した源田が、4-6-3のダブルプレー。源田も体が開き、打たされていた。
 西武は、この日、高橋宏から4安打したが、いずれも変化球。威力のあるストレートを打ち返したものは、ひとつもなかった。池田氏は、監督交代のニュースを聞いた際に「特に打線に戦力がない。バックアップも薄く伸び悩んでいる若手のメンバーの線が細い」とも指摘していたが、かつて山賊打線を名乗った西武打線には程遠く、ストレートに打ち負ける有様。根本的な部分から構築し直さねばならない。
 第2戦の先発は西武が隅田で、中日が小笠原。勝率5割復帰のかかるドラゴンズのチームモチベーションは高い。西武はそれを上回る何かを見せなければ、2014年6月に伊原春樹氏から1軍打撃コーチの田辺徳雄氏に途中交代して以来の“大ナタ”をふるった意味はないだろう。

関連記事一覧