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阪神の佐藤輝明の1軍復帰はいつになるのか?(写真・黒田史夫)
阪神の佐藤輝明の1軍復帰はいつになるのか?(写真・黒田史夫)

「2軍で打撃は目立つが迫力と覇気はない。そこが問題なら1軍復帰は程遠い」阪神の佐藤輝明と対戦したオイシックス橋上監督が感じた“サトテル”の現在地

「もしそこ(姿勢)が問題であれば1軍復帰には程遠い。和田2軍監督も、まだ上への推薦はできないでしょう。あれが彼のプレースタイルなのかもしれないが、なんとかして1軍に上がってやろう、というようなモチベーションや覇気は感じなかった。打ち取られた後の態度もそう。2試合で、守備のエラーはなかったけれど、守りも不安定だった。お手玉をしたり、その動きも俊敏さからは、程遠かった」
 実は、橋上監督は交流戦がスタートした28日には、佐藤が1軍に上がり、ファームの交流戦には来ないと予想していたという。
「初戦の28日は雨で流れたが、練習を見ていると佐藤がメンバーにいるので驚いた。でも人気は凄い。佐藤が打席に入るとファンのコールが大きくなった。元々阪神に人気があるんだけど、おかげで2000人以上の観客が集まった。ただ、そういう環境にいることで佐藤が勘違いをしているのかもしれないし、岡田監督も、そういう部分を2軍に落とすことで気づかせようとしているのかもしれないね」
 ただ一方で橋上監督はこんな意見を付け加えた。
「3年連続で20本塁打以上を打った、あれだけの能力を持て余しているのがもったいないと思う。不動のレギュラーとして引っ張ってもらうのが阪神としての理想でしょうからね。バッティングで言えばファームではレベルが違うのだから下に置いていても上に置いていても変わらない。性格的なものを変えるのは至難の業。もう佐藤は、ああいう性格で、ああいうプレースタイルなんだと、岡田監督をはじめ首脳陣が割り切って考えて1軍で起用するしかないのでは。1軍は打線が苦しんでいるし、佐藤を上に置いといた方が戦力的にはプラスなのかもしれない」
 球団史上初の連覇を目指す阪神にとって佐藤はなくてはならないピースであることに疑いはない。ただ中途半端な状態で1軍に昇格させても意味がない。岡田監督は佐藤の“変身”を待っている。
(文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)

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