黒船襲来か?はたまた大コケか?二転三転した英大手「マッチルーム」日本初進出となる賞金総額2億円のミドル級トーナメントが7.15大和アリーナで開幕
またWBOアジア・パシフィック&日本同級王者の国本陸(六島)も、日本同級4位の可兒栄樹(T&T)と1回戦で激突。勝者が竹迫ーディキンソンの勝者と対戦する。3年前に竹迫と国本は対戦しており、竹迫が1回KO勝利している。
他の2カードは、WBA世界同級12位のキーロン・コンウェイ(英国)対アイニウェア・イリィアティ(中国) 、アーロン・マッケンナ(アイルランド)対ジョバニー・エステラ(米国)が組まれた。
だが、当初の計画からは大きく軌道修正を強いられ、第1回大会の開催まで、話が二転三転した。旗揚げ戦は、1月下旬にJリーグのヴィッセル神戸の本拠地であるノエビアスタジアム神戸で華々しく開催される予定だったが延期となり、次に亀田興毅氏が代表を務める「3150FIGHT」との共同開催で3月31日に名古屋で行われる同興行の中にトーナメントの4試合が組み込まれることが発表されていた。だがこれも直前になって中止。亀田氏は「中止の理由はよくわからない」と困惑していたが、楽天チケット側からしても、当初の話とは違うとの行き違いがあったという。この日の会見に出席したマッチルームとともに興行を主催するスペインのスポーツマネージメント会社NSNの専務取締役クリスチャン・ジョベル氏は「色々な理由があって契約が折り合わなかった」と何も説明できなかった。結局、提携は解消され、ABEMAでの配信もなくなった。
今回の大会開催場所は大和大学の学内施設である大和アリーナ。大和大学の公式サイトによると9時から21時の全日使用での使用料は80万円。賞金2億円の大会にしては、かなりの経費節減だ。4800人が収容できるが、3000人の席をセッティングする予定だという。
当初の計画からは大幅な規模縮小だが、そうなった経緯と理由について、ジョベル氏に質問したが、要領を得た返答はなかった。
またJBCではプロモートライセンスのない主催者の興行を認めていないため、当初100万円の手数料で他のジムに依頼したが「また興行が中止になったときの責任を持てない」と断られ、プロモーターライセンスの失効していた渡嘉敷ジム会長で元WBA世界ライトフライ級王者の渡嘉敷勝男氏が、急きょライセンスを申請して、今大会から3大会のプロモーターを引き受けることになった。