森保ジャパンの3バックは機能したのか…ミャンマーに5-0圧勝
最新のFIFAランキングで、アジア最上位の日本の18位に対してミャンマーは163位。グループBでも試合前の時点で1分け3敗の最下位で、得点2に対して失点19を数えていたミャンマーとの力の差は歴然な消化試合で、森保監督は出場試合数が「0」の選手の招集を、途中出場でデビューしたMF鈴木唯人(22、ブレンビー)だけにとどめた。
新戦力を試すよりも招集歴のある選手を中心に、戦術の幅を広げる機会にあてた。最後まで3バックでプレーさせたのも、今後への方向づけの意味合いもあった。同じ3バックでも攻撃的な布陣で、2年後の北中米大会までに実戦を通して成熟させる。
ゆえに新たにトライしたものが奏功したのかどうかを、この試合だけで検証するのは難しい。ミャンマー戦の収穫を問われた指揮官も、こんな言葉を残している。
「3バックで攻撃的にプレーをするところでしっかりとゴールも奪って、失点も0に抑えられたのは収穫だと思っています。ただ、われわれが目指すところはまだまだ高いところですし、これから最終予選、そしてW杯と続く道では相手も強くなってくるので、プレーの強度、プレーのスピードのすべてをあげていきたい」
一夜明けた7日に帰国する森保ジャパンは舞台を広島に移して、11日にシリア代表とのアジア2次予選最終戦(エディオンピースウイング広島)に臨む。
小川の活躍にチーム得点王のFW上田綺世(25、フェイエノールト)も大きな刺激を受けるはずだし、ミャンマー戦に出場しなかったキャプテンのMF遠藤航(31、リバプール)やMF南野拓実(29、モナコ)だけでなく、ヤンゴンへ帯同しながらベンチ外となった久保、そしてDF冨安健洋(25、アーセナル)も出場機会に飢えているはずだ。
代表の活動日数は限られている。再び3バックが予想されるシリア戦の次は9月で最終予選が組み込まれる。来年9月までは国際親善試合も組めない状況で、公式戦だけでなく試合までの練習も貴重な機会に変えて、チームの底上げが図られていく。