• HOME
  • 記事
  • 格闘技
  • 「彼にとっては遊びみたいな試合」7.28「超RIZIN.3」で実現するパッキャオVS鈴木千裕に異論!…9月に世界戦が計画されていて超本気モードの可能性も
元6階級制覇王者のパッキャオとRIZINフェザー級王者の鈴木千裕の異色ファイトが正式決定(写真・RIZINFF)
元6階級制覇王者のパッキャオとRIZINフェザー級王者の鈴木千裕の異色ファイトが正式決定(写真・RIZINFF)

「彼にとっては遊びみたいな試合」7.28「超RIZIN.3」で実現するパッキャオVS鈴木千裕に異論!…9月に世界戦が計画されていて超本気モードの可能性も

 セミファイナルで、ファン・アーチュレッタ(米国)に足関節を決めて1本勝ちした元RIZINフェザー級王者のクレベル・コイケ(ブラジル)は、リング上で鈴木の持つベルトへの挑戦を本人に直訴。
 そのタイトル戦を9月にも実現したいと熱望しているだけに「ボコボコにされて、しばらく休まなければならないように、パッキャオにはやさしく戦ってもらいたい」と冗談を交えて話をするなど“大番狂わせ”には、否定的意見を明かした。
「レベルが全然違う。パッキャオにとってはイージーにお金を稼げる遊びみたいな試合。ファンの人はどう見ているかは知らないが、ファイターから見れば、これは本物の試合じゃない」
 常識的に考えて3ラウンドのボクシングルールであれば45歳と25歳の年の差を差し引いても、鈴木が、かつてパウンド・フォー・パウンド1位に君臨していた世界の超トップにKO勝利することは考え辛い。しかも、朝倉未来が対戦したメイウェザーよりもパッキャオの方がパンチと回転力があり攻撃的だ。
 クレベルは、体重超過でノーコンテストとなりベルトを失ったが、条件付きで行われた試合で鈴木に1本勝ちをしており、その実力を肌で知っているだけに辛辣な意見にも真実味がある。
 だが、一方でメインでセルジオ・ぺティス(米国)に3-0判定で勝利して3年越しのリベンジを果たしたRIZINフライ級王者の堀口恭司は、ルールを確認した上で、こう私見を展開させた。
「面白そうですね。千裕には勢いがあるんで、なにかを起こしてくれるんじゃないか。パッキャオに通用のするのか。(パッキャオは)パンチだけで生きてきた人間。そこに面白さはある」
 次々とサプライズを起こしている鈴木の勢いと若さ、そのパンチ力で、ひと泡吹かせる可能性があるとの見立てを口にした。
 鈴木は6月23日に代々木第二体育館で開催される「KNOCK OUT CARNIVAL 2024 SUPER BOUT “BLAZE”」で、UFCやPRIDEで活躍した総合格闘技界の“レジェンド”で師匠でもある45歳の五味隆典とボクシングルールで対戦する。この試合がパッキャオ戦に向けてのデモンストレーションになるのかもしれない。両者は今日10日に公式会見に臨む。
(文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)

関連記事一覧