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堀口のオーバーハンドの右フックも効果的だった(写真・RIZINFF)
堀口のオーバーハンドの右フックも効果的だった(写真・RIZINFF)

これで本当にRIZINでは見納め?!なぜ堀口恭司は元Bellator王者を相手に3年越しのリベンジに成功したのか…「UFCのバンタム級では通用しない」の声には反論

 一方のぺティスは素直に完敗を認めた。

「非常に悔しいが、最初の2ラウンドを彼がうまくコントロールしていた。彼が私を上回っていた。打撃ではいいところを見せられたと思う。レスリング技術を練習してきたが、あと一歩足りなかった。前回と変わった点は特になかったが、彼は強い。リングとケージの違いはあった。でもこれはMMAなので、どういった状況でも勝たねばならない。今日は堀口が素晴らしい戦いをした」

 これがRIZINではラストファイトになる可能性がある。

 試合前インタビューで明かした「ひと区切りになる」との言葉を否定しなかった。この日のリングでは、朝倉海のUFC挑戦が発表された。

「海君もチャレンジする。どうなるかわからないが、僕もUFCにチャレンジしたい」

 堀口はそう断言した。

「契約問題もあるのであまり言えない。海外に挑戦したいのが一番のアレ…。なるべく目標に向かって突き進みます。なかった場合は…あんまり言わない方がいい」と、言葉を濁したが退路を断ってのUFCへの挑戦を決意している。

 堀口が契約していたBellatorがPFLに買収され、堀口の保有権もPFLに移り、その交渉にRIZINが立ち入ることもできない。あくまでも堀口とPFLの契約問題。ただ堀口が戦いの場とするフライ級をUFCが重要視していないため、その場合は、バンタム級での挑戦となることが濃厚で、「自分の練習量だと1日5食を食べないと追いつかない。牛丼に例えると大盛り2杯を5食。何回も吐いた」という増量の困難が待ち受ける。

 かつてUFCで戦ってきたぺティスも「フライ級であれば彼はUFCでもチャンピオンになれるだろうがバンタム級では体が小さい。通用しないだろう」と苦言を呈した。

 しかし、堀口はその意見にこう反論した。

「人が言うことより、やる自分がどうかが一番大事。バンタムで戦うには増量も必要だし、たっぱ(身長)もない。でもいったら、いったでやるしかない。自分はいけると思っている」

 また仮にフライ級で契約ができた場合、13位に平良達郎がランキングされているが、「勝てますか?」の質問に「こういう質問にファイターで勝てないという人はいない。全然勝てます」と笑って明言した。米国フロリダに拠点を置き、日本人格闘家のトップランナーとして、走り続けている堀口が、今後、モチベーションを維持できる相手は、もはやUFCにしかいないのかもしれない。

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