なぜバウアーはメジャー復帰できないのか…米メディアが「クラブハウスの“癌”だった彼と誰もプレーしたくない」と独自見解…横浜DeNA時代の激怒シーンも理由のひとつに
「誰も彼とプレーをしたくないからどのチームも契約を望んでいないのだ。彼は、1度ならず何度もフィールド上で癇癪を起し、監督に対しても、そういう態度を示すなどクラブハウスの“癌”となっていた」として2019年のインディアンズ時代の映像を添付した。
バウアーが交代を告げられた際、テリー・フランコナ監督に反発。マウンド上からセンターへ向かってボールを投げつけたシーンだ。この一件が引き金となってバウアーはレッズにトレードされた。同サイトは「バウアーがこのような行為を起こしたのはこれだけではない。多くの選手がそういうことをした彼とのプレーを望んでいない。もしくは彼らのチームが獲得することを望んでいない」とバウアーの協調性のない問題児としての性格が各チームが獲得に躊躇している理由だと指摘した。
「ブリュワーズの成功はチームとしてまとまっているからだ。バウアーを加えれば、その結束が崩れることになるだろう」と断言した。
ただバウアーは1月に生出演した番組の中で、態度を改めたことを主張している。メキシカンリーグで問題を起こしたという報道もない。
だが、同サイトは「出場停止処分後に、彼の振る舞いが改善されているかいないか、という疑問に対しての答えは、昨年の日本での映像にある」として横浜DeNA時代のあるシーンのXへの投稿映像を添付した。
昨年7月1日の中日戦。2点を追う6回二死一、二塁からバウアーは岡林に内野安打を許したが、走者がオーバーランしていたにもかかわらず、横浜DeNAの内野陣が挟殺プレーでミスを犯してオールセーフにしてしまった。バウアーは、その草野球レベルの守備のミスに激怒。「ファック!」を連発して次打者の高橋周を投ゴロに打ち取ると、自ら一塁まで走ってアウトにして、そのボールをスタンドに投げ込み、何度も何やら叫びながらベンチの奥へ消えてしまった。当時、日本でもバウアーの激怒が話題になったが、同メディアは、この映像が彼の性格に変化がないことを示すものだとして、メジャー復帰できない理由としてクローズアップした。
そして、「彼はブリュワーズが望むような人間でもブランドではない。さらに(女性への性的暴行)疑惑を考慮すれば、ブリュワーズだけではなく、メジャーリーグのどの球団も獲得を望まない評判の悪い悪夢のような存在だろう」と結論付けた。
復帰ラブコールを送り続けていた横浜DeNAも、バウアーのメジャー復帰にかける意思が強いことと、もうタイミングが遅いことを理由に今季の獲得を断念している。
バウアーは4日にドジャースの大谷翔平が口座から約26億5000万円を超える大金を水原一平被告に盗まれた問題のMLBの調査が終結した際に「私の場合はどうか。自分も何も起訴されておらず、詐欺の被害者だ。なぜプレーに戻ることが許されないのか?」と投稿。メジャー復帰への懸命なアピールを続けているのだが…。