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トレード獲得候補のアンダーソンは2022年にはドジャースでプレー。エンゼルス戦で9回一死までノーノーを続けていたが大谷に大記録を阻止されたことがある(写真・AP/アフロ)
トレード獲得候補のアンダーソンは2022年にはドジャースでプレー。エンゼルス戦で9回一死までノーノーを続けていたが大谷に大記録を阻止されたことがある(写真・AP/アフロ)

「ドジャースは緊急トレードに動くべきだ」山本とベッツの長期離脱で高まる穴埋め補強論…米メディアがあげた7人の候補には大谷にノーノー阻止された左腕も

 一方で緊急トレードに踏み切るべきだが、獲得に見合う選手が市場にいないというジレンマを抱えているという論調で報じたのは、ロサンゼルスタイムズ紙だ。
 同紙は「ベッツに10月(のポストシーズン)に優勝するレベルの遊撃手としての復帰を期待できるのか。2か月間離脱した後の山本にプレーオフで先発2番手として頼ることができるのか。彼らはそれをできないだろう。(2人を欠いても)ドジャースがナ・リーグ西地区で負けることはないが(8ゲーム差で首位)、もしワールドシリーズを本気で争うのであれば、今から7月30日の期限までにいくつかのトレードを成立させなければならないだろう」と主張。
 その上で具体的なトレード候補の名前をあげて検討した。
 ベッツの穴を埋める候補としてリストアップしたのは、ブリュワーズの遊撃手のウィリー・アダメスと、ブルージェイズの遊撃手のボー・ビシェットの2人。アダメスは、3年連続で20本塁打以上をマークし、2022年には31本を放ったドミニカン。ビシェットは2021、2022年に連続で最多安打を記録している。
 ただ「ナ・リーグ中地区首位のブリュワーズのアダメスは、この冬にFAになるがチームがトレードに出すことはなさそうだ。ブルージェイズのオールスター2度出場のビシェットは今季はキャリア最悪のシーズン(打率.237、4本塁打、28打点)を過ごし、チームが動くのは投げ売り状態となるときだけかもしれない」と否定的。
 投手陣に関しては「それ以上にパッとしない」という。
「市場に出ると見込まれたコービン・バーンズとディラン・シースのベスト投手の2人は、すでにトレードされた。バーンズはブリュワーズからオリオールズへ、シースはホワイトソックスからパドレスに移った。メッツのルイス・セベリーノや、エンゼルスのアンダーソンは、この数か月以内にトレードに出されると考えられるが、両投手ともにドジャースの投手たちよりも優れているとは考えられていない。ドジャースは量を求めるべきではなく質を求めるべきだ」
 同紙もアンダーソンの名前をあげ、メッツのオールスター2度出場で最速163キロを誇る右腕のセベリーノ(今季は防御率3.12、4勝2敗)をトレード候補に追加したが、評価は高くはなかった。
 同紙は大谷が試合後に発した「本人の早期回復をまず祈りながら、チームとしてそれをカバーできるように頑張りたい」とのコメントを紹介した上で、記事をこう結んでいる。
「大谷は言わなかったが、この(2人の穴を埋める)責任を果たすのは選手たちだけではない。フリードマン編成本部長やフロントが穴埋めを共有し、下降気味のトレード市場から選手を見つけなければならないだろう」
 トレード期限は7月30日東部時間午後6時(日本時間7月31日午前7時)となっている。

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