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27日にアジア最終予選の組み合わせ抽選が行われる。考えられる最悪のシナリオとは?
27日にアジア最終予選の組み合わせ抽選が行われる。考えられる最悪のシナリオとは?

森保ジャパンをアジア最終予選で待ち受ける最悪のシナリオとは…27日の組み合わせ抽選にFIFAランク17位浮上が与える影響

 88位の中国、95位のパレスチナ、101位のキルギスが入ったポット5をへて、ポット6には110位の北朝鮮、134位のインドネシア、137位のクウェートが入った。2次予選で同組になった北朝鮮には、当初は敵地・平壌で予定されていた3月26日のアウェイ戦が直前で中止となるなど、振り回された苦々しい記憶がある。
 アジアサッカー連盟(AFC)は、20日に公式HP上に掲載したアジア最終予選の展望で、森保ジャパンを次のように高く評価している。
「アメリカ、カナダ、メキシコで共同開催される2026年の次回W杯で、日本が8大会連続で出場権を獲得する可能性を否定するのは難しい」
 北中米大会の出場国数はカタール大会までの「32」から「48」に拡大され、アジア大陸の出場枠も「4.5」から「8.5」へ大幅に増えた。最終予選では各組の上位2カ国、計6カ国が自動的に出場権を獲得し、3位および4位の計6カ国がプレーオフに回る。
 出場枠の拡大に地力の差を合わせれば、AFCの指摘は的を射ているといっていい。しかし、勝負の世界では何が起こるのかわからないのは、優勝候補の筆頭で臨んだ日本がベスト8で敗退したアジアカップが如実に物語っている。
 アジアカップでは体格で上回るイラクとイランの中東勢が、執拗なロングボール戦法を仕掛けて日本の守備を崩壊させた。来たる最終予選で日本と同組になれば、当然ながら中東勢の多くはアジアカップの再現を狙ってくるだろう。
そして、日本が苦手としてきた中東勢とはポット2および3から3分の2の、ポット4からは100%の確率で同じグループになる。たとえばイラクとサウジアラビア、UAEにポット5のパレスチナ、ポット6のクウェートが引き当てられた結果として、対戦相手がすべて中東勢になる可能性も決してゼロではない。
 最終予選はホーム&アウェイ方式で、今年9月を皮切りに10月、11月、来年3月、同6月の国際Aマッチデー期間に立て続けに行われる。たとえば同じ月でホーム、アウェイの順で戦い、後者が中東勢となった場合には、森保ジャパンの主力を占めるヨーロッパ組は、所属クラブでのシーズン中に長距離移動を余儀なくされる。

 

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