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27日にアジア最終予選の組み合わせ抽選が行われる。考えられる最悪のシナリオとは?
27日にアジア最終予選の組み合わせ抽選が行われる。考えられる最悪のシナリオとは?

森保ジャパンをアジア最終予選で待ち受ける最悪のシナリオとは…27日の組み合わせ抽選にFIFAランク17位浮上が与える影響

 もちろんオーストラリアやウズベキスタンなど中央アジア勢と同組になっても、移動面などでの負担増は生じる。かなりの高確率で同組となる中東勢へのロングボール対策として、日本は最終予選進出を決めた後の消化試合となった、ミャンマー、シリア両代表と戦った6月のアジア2次予選で3バックにチャレンジした。
 特に左から町田浩樹(26、ユニオン・サンジロワーズ)、板倉滉(27、ボルシアMG)、冨安健洋(25、アーセナル)の3人を配置したシリア戦は、個の力に長けた最終ラインだけで守備を完結。左右のウイングバック、中村敬斗(23、スタッド・ランス)と堂安律(26、フライブルク)の攻撃力もフルに生かした絶好のテストとなった。
 前回カタール大会出場をかけたアジア最終予選では、オマーンとの初戦、サウジアラビアとの第3戦で敗れ、予選敗退もありうる窮地に追い込まれた。最終予選前で最後の代表活動となった今回の6月シリーズで、テストを兼ねた公式戦をともに5-0の快勝で終えた森保一監督(55)は、勝って兜の緒を締めよ、とばかりにこう語っている。
「これから始まる最終予選は、まったく別次元の戦いになると思っている。これまでやってきたことを積み重ねながら、最終予選はさらに気を引き締めて戦っていきたい」
  シリア戦で4バックに戻した後半は右サイドバックに回ってフル出場し、途中からは森保ジャパンで初めてゲームキャプテンを務めた冨安も同じニュアンスの言葉を残した。
「最終予選になって相手チームのレベルも上がれば、シリア戦のやり方でもノッキングを起こした可能性もなくはないと思う。そこが難しいところではありますけど、チームのなかでしっかりと振り返りながら、ひとつひとつ解決していきたい」
 出場枠の大幅な拡大は、それまで日本、イラン、韓国、サウジアラビア、オーストラリアが中心だったアジアのW杯切符をめぐる争いで中堅国の奮起と躍進を導いた。さまざまな意味で注目を集めるアジア最終予選の組み合わせ抽選会は、AFCの本部が置かれるマレーシアの首都クアラルンプールで日本時間の27日夕方に行われる。
(文責・藤江直人/スポーツライター)

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