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西武HDの株主総会では西武ライオンズに関する質問、意見が半分を占めた
西武HDの株主総会では西武ライオンズに関する質問、意見が半分を占めた

「タンパリングを疑え!」「損害賠償請求は求めないのか?」西武HD株主総会でFA移籍したソフトバンクの山川穂高に恨み節?!

 タンパリング疑惑を問題としないことを断言した。
 単なる噂話をタンパリングに結び付けるのには無理がある。
 そして度重なるFAの流出問題に関しては「FAにつきましては山川選手に限らず、ライオンズで選手であることの誇りや喜びを感じてもらえるよう、これまでいろんな形で環境面を整備したり、またハイパフォーマンスチームとしてメディカルサイエンスチームとも連携をとりながら練習できる、安心してチームとして働いていただく環境を整えております。これからも球団としては選手と日頃からしっかりとコミュニケーションを取りながら私どもで長く活躍していただく選手を育ててまいりたいと思っております」と回答した。
 またもうひとりの株主も山川問題について厳しい質問を投げかけた。
「昨年は球団内で特大の事件が起きた。影響は球団だけではなくグループ全体に及んだと思う。そのグループの損失額は、いくらくらいトータルであったのか。そこで発生した損失を不法行為を起こした選手に損害賠償請求する予定はあるのか。もしないのであれば取締役の義務として不法行為が問題ないとどのようにして判断したのか」
 この質問に回答したのも奥村球団社長。
「不法行為につきましては、昨年皆様方に大変ご心配、ご迷惑をおかけしまして申し訳ありません」と謝罪した上で、「(山川が)当球団に所属している時点では、無制限の公式戦の出場停止という処分を下していましたが、その後、FA制度にのっとった他球団移籍という形になりました。その間、しっかりと外部の有識者と相談し、コンプライアンス、社会的責任も含めて対応してきました。不法行為については(損害賠償請求を)考えておりませんし、その点につきましては、これからも適正に対応してまいります」と答えた。
 山川が起こした問題の影響で、イメージダウンするなどし、西武グループが被った損失額についての回答はなかった。おそらくこの試算は難しい。出場停止処分でほとんどゲームに出なかったにもかかわらず、支払った年俸が損失なのだろうが、これは選手の権利であり、出場停止処分を科したのは球団だから損害賠償請求はできない案件だろう。
 また他の株主からは「OBにこだわらず勝てる監督にこだわって欲しい」「キャンプ期間が短く、コーチに外部の血が入っていないなど、チームが緩い」「根本から立て直して欲しい」などの厳しい意見が相次ぎ、後藤高志オーナーが、約5分間のロングスピーチを行い、株主に理解と支援を求めて、拍手が起きるという異例の出来事もあった。
 株主総会は、なんとか乗り切ったが、今日21日から再開するリーグ戦でも低迷が続けば、ファンが許してくれないかもしれない。

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