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元2階級制覇王者でPFP9位に評価されているジェシー・ロドリゲス(右)が井上尚弥、井岡一翔との対戦を熱望した(写真・AP/アフロ)
元2階級制覇王者でPFP9位に評価されているジェシー・ロドリゲス(右)が井上尚弥、井岡一翔との対戦を熱望した(写真・AP/アフロ)

「井上尚弥とのドリームマッチを実現したい。その前に井岡一翔と統一戦を」PFP9位“軽量級新怪物”の元2階級制覇王者ジェシー・ロドリゲスが2人の日本人スターとの対戦を熱望

 プロボクシングのスーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31、大橋)が2階級下の元IBF&WBOフライ級、元WBCスーパーフライ級王者のジェシー・ロドリゲス(24、米国、帝拳所属)から挑戦状を叩きつけられた。英専門メディアの「ボクシングニュース」が報じたもの。ロドリゲスは29日(日本時間30日)に米国でWBC世界スーパーフライ級王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(34、メキシコ)への挑戦を控えており、その試合に勝てばモンスターとのドリームマッチ実現の前に7月7日に両国国技館で行われるWBA世界同級王者の井岡一翔(35、志成)とIBF世界同級王者のフェルナンド・マルティネス(32、アルゼンチン)の2団体統一戦の勝者との対戦を熱望している。

 「井岡はマルティネスに勝つだろう」

 

 モンスターにリング誌のパウンド・フォー・パウンド・ランキングの中で、最軽量ながら9位に評価されている“バム”ことロドリゲスが挑戦状を叩きつけてきた。英専門メディア「ボクシングニュース」のインタビューに答えたもので、29日に米国アリゾナ州フェニックスで行われるエストラーダとのWBC世界スーパーフライ級タイトルマッチを前に2階級上になる井上との対戦を夢見ていることを明かした。
「井上戦は私のドリームマッチだ。これは数年前から求めていた戦いだ。ドリームマッチを教えて欲しいと聞かれるたびに、“それは井上との日本での対戦だ”と答えてきた」
 ロドリゲスは19戦(12KO)無敗の高いKO率を誇るスピード&パワーを兼ね備えたサウスポー。2022年2月のWBC世界スーパーフライ級王座決定戦で、元王者のカルロス・クアドラス(メキシコ)に判定勝利して初めてベルトを巻き、初防衛戦では、元4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)、エストラーダを撃破していた元王者シーサケット・ソー・ルンヴィサイ(タイ)に8回TKO勝利。その後、階級を一つ下げてWBO世界フライ級王座を奪取し、昨年12月にはIBF世界同級王者サニー・エドワーズ(英国)との統一戦にTKO勝利したが、エストラーダとのビッグマッチが決まったため、再び階級を元に戻した。全米で“軽量級の新怪物”との高い評価を受けている。
 帝拳とプロモート契約を結んでいるために、これまでも度々来日して帝拳ジムでトレーニングを行っており、井上が昨年12月にスーパーバンタム級の4団体を統一したマーロン・タパレス(フィリピン)戦などをリングサイドで観戦している。
「日本にいるだけで、まるで家にいるような気分になる。ある意味、日本は第二のマイホームだ」と明かすほどの親日家だ。
 井上が階級を上げなければならないのであれば、ロドリゲスとの対戦は難しくなるが、ロドリゲスの方が下から2階級上げてきて、しかも、井上のマッチメイクをサポートしている帝拳の所属だけに、近い将来に対戦が実現する可能性はなくはない。
 ただ同メディアも「この試合を実現するにはいくつかの条件を満たす必要がある」とし、「まずはエストラーダからベルトを奪わねばならない。そして、次に7月7日の井岡対マルティネスの勝者との統一戦につながる可能性がある」と指摘した。
 ロドリゲスが井上とのドリームマッチを実現するためには、エストラーダ、そして井岡対マルティネスの勝者という2つのハードルを超えなければならない。
 ロドリゲスは、その井岡対マルティネスの統一戦について「非常にいい試合だが、井岡が凌駕すると思う」と井岡の勝利を予想した。

 

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