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大谷翔平を直撃しそうだったファウルボールを素手でキャッチしたバットボーイのハビエル・エレーナさんが異例の緊急囲み取材を受けた(写真・日刊スポーツ/アフロ)
大谷翔平を直撃しそうだったファウルボールを素手でキャッチしたバットボーイのハビエル・エレーナさんが異例の緊急囲み取材を受けた(写真・日刊スポーツ/アフロ)

「ポルシェはもらっていない。噂に過ぎない」大谷翔平の”生命危機”を救った38歳のバットボーイが異例の緊急会見…大谷はSNSで「マイヒーロー!!」と感謝

 ドジャースの大谷翔平(29)を強烈なファウルボールが直撃しかけた絶体絶命の危機を素手キャッチで救ったバットボーイのハビエル・エレーラさん(38)が28日(日本時間29日)にサンフランシスコでのジャイアンツ戦前に異例の緊急囲み取材を受け、当時の心境を明かした。MLB公式やロサンゼルスタイムズ紙など複数の米メディアが一斉に報じたもの。SNSでは「ポルシェをプレゼントされたのでは?」と盛り上がっていたが「もらっていない。噂に過ぎない」と全面否定。大谷は自身のインスタに「MY HERO!!」の言葉を投稿して感謝の意を伝えた。

 「自分の仕事をしただけ」

 ドジャースで一躍“時の人”となったのは38歳のバットボーイのエレーナさんだった。26日(日本時間27日)に敵地シカゴで行われたホワイトソックス戦で、大谷は25号先頭打者アーチを放ち10試合連続打点をマークしたが、“命の危険”にさらされていた。3回。この回先頭の7番のキコ・ヘルナンデスの打席で、大谷は一塁側ベンチの一番ホームベースボール寄りのヘルメットケースの前あたりで、次の打席に向けて待機していた。するとハーフスイングでバットに当たったヘルナンデスの強烈なファウルが地面に跳ねてから、その大谷のいる場所に飛んできたのだ。すでにヘルメットをかぶっていた大谷は、咄嗟に両手で顔面をかばいながら、後ろを向いて避けようとしたが、すぐ前に座っていた背番号94をつけたユニホーム姿のバットボーイのエレーラさんが素手で両手キャッチ。大谷の絶体絶命のピンチを救ったのである。大谷は、ほっとした笑顔でエレーラさんに「サンキュー」と話しかけ、“命の恩人”は、「僕はあなたを守るよ」と返したという。
 その映像がMLB公式Xなどで拡散。「7億ドル(約1120億円)の男を救ったバットボーイ」として全米で話題となった。
 デーブ・ロバーツ監督も「彼の契約の延長か昇給が必要だ」と賞賛。
「私は彼のすぐ隣にいたんだけど、ボールが翔平にどれだけ近づいたかわからなかった。なんと素晴らしいプレーだったことか。ハビの反応がとても早く感謝している」とコメントした。
 ムーキー・ベッツが、死球を受けて左手を骨折。長期離脱することになったが、ここで大谷まで離脱することになれば一大事。まして、ヘルメットをかぶっていたとはいえ、あれだけの強烈な打球。当たりどころが悪ければ、命の危険さえあっただろう。 
 その救世主のエレーナさんに、マスコミからの取材要請が殺到したため、この日、囲み会見が設けられた。スポーツメディア「ジ・アスレチック」によると、約20人のマスコミ関係者だけでなく、警備の最高責任者やドジャースのリリーバーのアレックス・ベシアらも、その様子を見守っていたという。
 エレーナさんは「手は全然痛くなかった。ただ自分の仕事をしただけだ。打球は、しっかりと見えていたけれど、かなり揺れていた。よく覚えていないんだ。その夜に、知り合いから映像が送られてきて100回くらいは見たね。うれしかった」と笑顔で質問に答えた。

 

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