F1の角田裕毅は周冠宇へ不適切な言葉を浴びせたとして4万ユーロ(約690万円)の罰金を科せられた(Getty Images / Red Bull Content Pool)
「永久にF1から追放しろ!」罰金を科せられた角田裕毅の中国人ドライバーへの不適切発言を巡って中国のSNSが“大炎上”
一方で角田の不適切な発言は、周の車体が目の前に割り込んでくる動画とともに、世界中のユーザーによってSNS上へ投稿および拡散されている。当然ながら中国側も知るところとなり、たとえ角田が謝罪したといっても、中国人で初めてF1ドライバーになった周を侮辱されたとして心中穏やかではいられない。
この一件を報じたのは、中国のポータルサイト『捜狐』だけで、内容も一連の事実を伝える海外発の記事が転載される形だった。対照的に中国版Xの「微博」上では、角田の言動に対して激しい非難が浴びせられている。
「中国人に対して敵意むき出しの人種差別主義者を、永久に競技から追放すべきだ」
「角田の英語力ならば、自分が言い放った言葉の意味を知っているはずだ」
「悪態をつくことでしか、ストレスを解放できない人もいる。彼もその一人のようだ」
「外国人の悪口を言うことで、自らを『頭がいい』と思っている人は少なくない」
「日本人は陽と陰の性格を同時にもちあわせているようだ」
「彼は事情聴取で『言葉の意味を理解していなかった』と釈明したようだが、当然ながらこれは言い訳にすらならない」
「角田に科された4万ユーロの罰金は当然のものだ」
「私は角田を信じている。器の小さな男は、本当に英語が苦手なんだと」
さまざまな意味で注目を集めた30日の決勝で、予選14番手からスタートした角田は14位でフィニッシュしている。6月に入ってRBと2025年の単年契約を結び、在籍5シーズン目を迎える状況が確定している角田だが、14位だったカナダGP、19位だったスペインGPに続いて、これで3戦続けて入賞を逃している。
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