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大谷翔平の4年連続の球宴出場はほぼ確実も1次投票で最多得票は取れなかった(写真・山口裕朗)
大谷翔平の4年連続の球宴出場はほぼ確実も1次投票で最多得票は取れなかった(写真・山口裕朗)

なぜ大谷翔平は米球宴で最多得票を獲得できないのか…「惚れ込むのが難しい」秘密主義とド軍の努力不足…DH部門で1位も全体で6位…ロス地元紙が解説

 メジャーリーグは1日(日本時間2日)、16日にアーリントンで開催されるオールスターゲームの先発野手を決めるファン投票の最終投票の途中経過を発表した。ドジャースの大谷翔平(29)はナ・リーグの指名打者部門で61%の得票率をマークし、39%のカイル・シュワバー(フィリーズ)に大差をつけ4年連続の出場をほぼ確実にした。だが、1次投票での最多得票は、両リーグでは外野部門のアーロン・ジャッジ(ヤンキース)、ナ・リーグでも一塁手部門のプライス・ハーパー(フィリーズ)が1位で大谷は3位だった。なぜ大谷が最多得票を取れないのか。ロサンゼルスタイムズ紙が考察記事を掲載した。なおオールスターの投票は3日(日本時間4日)に締め切られ、投手を含めた出場全メンバーは7日(日本時間8日)に発表される。

 昨年まで「マーケティングが最悪」のエンゼルスにいた影響も

 大谷の4年連続のオールスター出場は、ほぼ確実となった。大谷は1次投票でナ・リーグの指名打者部門で1位となる277万7173票を獲得して、2位のシュワバーとともに最終投票の「フェイズ2」へ進出していた。だが、その1次投票では、全体の最多得票を獲得することはできなかった。両リーグの最多得票はア・リーグ外野部門のジャッジの342万5309票で、ナ・リーグのトップは、一塁手部門のハーパーの327万7923票。大谷はリーグでは、ハーパー、アレク・ボーム(フィリーズ)に次いで3位、全体では、ジャッジ、ファン・ソト(ヤンキース)、アドリー・ラッチマン(オリオールズ)、ボームに次いで6位だった。2年連続でリーグ最多得票を逃したことになる。
 オフにメジャー史上最高額となる7億ドル(1134億円)でドジャースに移籍。今季は二刀流ではなく打者専任だが、現在本塁打26、打率.316でリーグ2冠。打点も1位のボームに6差で3冠も視野に入った。10試合連続打点をマークするなど、全米の話題を独占しているが、なぜか最多得票数は得られていない。
 その「メジャー7不思議」のような現象にメスを入れたのが、地元のロサンゼルスタイムズ紙だ。
「なぜ大谷(と他のドジャース選手)はオールスターの投票でもっと多くの票を手にできないのだろうか」との見出しを取り、独自の見解を示した。
 同紙は「(大谷は)ベーブ・ルース以来、最も素晴らしいMLBの選手だ。今季は3冠王も可能としている。彼はまた(少なくとも)2つの国でのスーパースターだ」と紹介した上で、4つの理由を指摘した。
 ⓵昨年まで「マーケティングが最悪」のエンゼルスでプレーしていたこと
 ②ドジャースのファンに対するオールスター投票への呼びかけのキャンペーン不足
 この②に関しては、ドジャースの観客動員は、毎年2位に60万人以上の差をつけてトップになっているにもかかわらず、「チームは『投票せよ』とのキャンペーンに最善を尽くしていない。東海岸チームは、ファンに、どのように投票し、1日に何回投票できるかを猛烈に教えている。私はジャイアンツからは、毎日、自分のチームの選手に投票するようにEメールを受け取り、どのように投票して何回できるのかを正確に伝えてくれた。だが、ドジャースからは、ほとんど何も受け取っていない。読者の多くは、私にどのように投票していいか分からず混乱してしまったとEメールしてきた」と問題点を指摘した。
 ドジャースでは1980年のデイビー・ロペス以来、最多得票選手は出ていない。

 

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