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フェイスオフではIBF王者のマルティネスが応援団のチャントに合わせて踊り出すハプニング(写真・山口裕朗)
フェイスオフではIBF王者のマルティネスが応援団のチャントに合わせて踊り出すハプニング(写真・山口裕朗)

今日ゴング!井岡一翔は“過去最強”の王者対決に勝てるのか…アルゼンチン応援団が吹かせる逆風と来場予定の次なるライバル“バム”の目線

 

 次に控える最強のライバルも来る。
 井岡が追いかけてきた同世代のファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)を衝撃的な7回KOで倒して、新王者となったバムことロドリゲスが来場する可能性が高くなった。帝拳とプロモート契約を結び、「日本が大好き」を公言しているバムは、すでに来日している模様。バムは、エストラーダとの再戦契約があり、すんなりとは運ばないが「井岡とマルティネス戦との勝者と対戦したい」と熱望。
「井岡が勝つと思う」と予想して日本で井岡と3団体統一戦を行うことを希望している。井岡もリング誌のパウンド・フォー・パウンドのランキング5位に急浮上したバムからのラブコールにこう応えていた。
「照準はバム。負けたエストラーダの評価は落ちた。バムの評価が一番高いと思う。その彼を倒すことで自分自身が評価を得られることに変わりはない。僕は兄のジョシュア・フランコとも(2度)戦っている(統一戦でドロー、再戦では判定勝利)。縁というか、つながりもある。彼は(兄のセコンドとして)来日もしている。ストーリーは変わったが、やるべきことは変わらない。この試合をしっかりと勝って、2団体を統一して、彼との試合を僕も望みたい」
 バムの目の前で強さを焼き付けておきたいのが本音だろう。
 一方でリオ五輪代表でアマチュアの下地があり16戦(9KO)無敗のマルティネスには、「過去最強の相手」との評判がある。井岡は、そのマルティネスに勝てるのか。
 元WBA世界スーパーフライ級王者でボクシング理論と解説に定評のある飯田覚士氏は、「マルティネスは過去最強の相手ではないと思います。井岡の勝ちは動かない。絶対的に有利です」と予想した。
「マルティネスのようにどんどん前に出てきて手数の多いタイプのボクサーを井岡は苦手とはしていません。逆にそこにチャンスを見出せる。映像を見る限り、マルティネスは、それほどパンチはなく体も小さい。ガードが下がるし、手数が多い分、それだけ隙も多い。その弱点は陣営が見つけているでしょう。4年前に田中恒成を8回TKOで仕留めた試合のような展開で、井岡のカウンターが炸裂すると思います」

 

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