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井岡は0-3判定で敗れて王座統一に失敗したが最後まで前に出続けた(写真・山口裕朗)
井岡は0-3判定で敗れて王座統一に失敗したが最後まで前に出続けた(写真・山口裕朗)

「誇り高き闘士の井岡一翔に対して恥ずべき採点だ」米メディアは井岡のフルマーク採点負けをつけた米国人ジャッジを猛烈に批判

 同サイトは「東京のファンは素晴らしい戦いを目にした。残念ながら理解しがたい判定で傷つくことになったが…」と、このフルマーク採点を取り上げた。
 同サイトは6日(日本時間7日)に米国でWBC世界ライト級王座の初防衛に成功したシャクール・スティーブンソン(米国)の採点に重ねて「素晴らしいファイトで、試合を通して接近戦となり、昨夜のシャクール・スティーブンソンの退屈な試合の後にファンが求めていた激しさを見せてくれた。しかし、シャクールの判定にもあったように、ファンたちは、またもう一つの恥ずべき判定によって混乱した。マルティネスと井岡が激しく過酷な戦いを見せた中で、ジャッジの1人が提出した120-108の今日のスコアは恥ずべきものだ」と批判した。
 さらに「117-111のスコアも良くない。実際、この試合は、引き分けこそ叫ばれなかったものの、マルティネスの1ポイントか2ポイントの勝利だった。我々がよく目にしてきた地元の選手に有利なホーム判定も、ここではなかった。誇り高きベテラン闘士である井岡は、今日は1ポイントか2ポイント差で負けたかもしれないが、ぞっとするような2つの(判定)スコアが指し示すようにまったく圧倒されたことはなかった」と、井岡の健闘を称えた。
 米で権威のある専門誌「ザ・リング」も「本誌のスーパーフライランキングで2位(井岡)と3位(マルティネス)の戦いは、試合開始直後からマルティネスが猛烈なペースを見せた。第1ラウンドで放ったパンチすべてに激しさがもたらされたように、彼のエネルギーには活気があった。カーニバルのようにリングに登場したように」と、伝える一方で「井岡は試合を通じてワールドクラスの打たれ強さを披露した。彼は猛攻のすべてを乗り切り、彼の特徴となるボディ攻撃を用いてほとんどの場面で反撃していた」と井岡の奮闘を評価している。
 また同誌は、井岡の今後についても、調印式での「もしかしたらこれが最後になるかもしれない」という発言を引用し「井岡は、試合前に2024年がこのスポーツでの最終年になることをほのめかしていた」と触れた。井岡は、試合後の会見で「考えていたことがまったく白紙になった。今は何も考えようがない。今はゆっくり休みたい」と語り、自らの進退への言及は避けた。ただフルマークの採点を糾弾した米メディアの評価としては、井岡の「限界」を感じさせるものではなかった。

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