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元WBA&IBF世界同級王者のムロジョン・アフマダリエフが井上尚弥の選択を批判(写真・AP/アフロ)
元WBA&IBF世界同級王者のムロジョン・アフマダリエフが井上尚弥の選択を批判(写真・AP/アフロ)

「井上尚弥は私との戦いから逃げている」モンスターの9月次戦相手に指名されなかった元WBA&IBF王者アフマダリエフが怒りの猛烈批判…16日に発表会見

 プロボクシングのスーパーバンタム級の4団体統一王者である井上尚弥(31)とWBO世界バンタム級王者の武居由樹(27)が9月に行う次戦のW世界戦の発表会見が16日に行われ、NTTドコモの「Lemino」で無料ライブ配信されることが12日、所属の大橋ジムから発表された。井上の対戦相手は、元IBF世界同級王者のTJ・ドヘニー(37、アイルランド)だが、これに怒りの声を発したのが、元WBA&IBF世界同級王者でWBAの指名挑戦者であるムロジョン・アフマダリエフ(29、ウズベキスタン)だ。米の老舗専門誌「ザ・リング」が報じたもので「彼ら(井上陣営)は私から逃げようしている」と訴えた。

 ドヘニーはこの階級のトップコンテンダーではない

 待ちに待ったモンスターの次戦の防衛戦の発表会見が16日に行われる。対戦相手は、すでに報道されている元IBF世界同級王者のドヘニー。30戦26勝(20KO)4敗の強打者で、5月6日に東京ドームで井上が、ルイス・ネリ(メキシコ)を6回TKOで倒したビッグイベントでは、ネリが体重超過した場合の代替選手に指名され、第1試合のリザーブマッチに登場した。
 この決定に怒りの声をあげたのがアフマダリエフだ。
「彼ら(井上陣営)は私との戦いから逃げていると思う。彼はレジェンドで、パウンド・フォー・パウンドのファイターなのだから、たとえ義務ではなくても、トップの相手と戦うべきだ。私は、この階級のトップファイターの一人だと思っている」
 パウンド・フォー・パウンドランキングを発表していることで知られる米で最も権威のある「リング誌」が報じたもの。
 アフマダリエフは、突然、WBAが交渉期限を7月14日に設定し、9月25日までに指名試合を行うように指令して、井上陣営を困惑させたWBAの指名挑戦者。WBAとIBFの2つのベルトを持っていたが、昨年4月にマーロン・タパレス(フィリピン)に判定で敗れて王座から陥落。井上との対戦機会を失い、2団体の新王者となったタパレスが、12月に井上と対戦して10回KOで敗れた。その後、アフマダリエフは再起し、WBAの指名挑戦権を手にいれた。
 同誌によると、アフマダリエフは、「タパレスが井上と戦ったとき、私は井上と戦うことになっていたような気がする。タパレスは、井上に対してあまり成功していなかったが、私ならもっと競争力のある戦いができる」と訴え、こう続けた。
「私は、彼との戦いを急いでいるわけではない。12月に彼と戦うことはできるが、彼らは、きっと私と戦わないだろう。明らかにドヘニーは、この階級のトップコンテンダーではない」
 同誌が定めているランキングによると、スーパーバンタム級の1位は、井上が倒したスティーブン・フルトン(米国)で、2位がタパレス、そしてアフマダリエフは、3位に評価されている。4位が当初井上が9月に対戦を予定していたWBO&IBF1位のサム・グッドマン(豪州)でドヘニーは8位だ。

 

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