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21歳の松木玖生の海外移籍が決定。この日の国立での新潟戦がFC東京でのラストマッチとなった(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
21歳の松木玖生の海外移籍が決定。この日の国立での新潟戦がFC東京でのラストマッチとなった(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

なぜ21歳の松木玖生はパリ五輪をあきらめてまでサウサンプトン移籍を決断したのか…来季はトルコのギョズテペにレンタル…長友は「確実にやれる。10年は欧州で」とエール

 

 長友は2018年1月から約2年半、トルコ1部リーグの強豪ガラタサライに所属。いまでも「トルコは大好きな国」と公言する長友は、同じく新潟戦後の取材エリアで、まずはトルコでプレーすると見られる松木へエールを送った。言葉の端々から、さらに細かい情報や助言を与えている跡が伝わってくる。
「トルコは非常にサッカー熱が高くて、さらに親日国なので日本人をすごく温かい感じで迎えてくれる。(松木)玖生なら歓迎されるし、彼なら1年で飛躍してまたステップアップできるでしょう。ただ、これからは助っ人外国人として見られるので、そこは想像以上の厳しさが彼を待ち受けている。それでも、彼なら確実にやれるでしょう。最低でも10年間は、ヨーロッパで戦ってきてほしいですよね」
 MF三笘薫(27、ブライトン)もベルギーのユニオン・サンジロワーズへ1年間期限付き移籍したように、就労ビザ取得の関係で、イギリスでは回り道を余儀なくされるケースが多い。それでも、ヨーロッパのどのリーグよりも憧れてきたプレミアリーグのチームからオファーが届いたいま、松木は胸の鼓動を抑えきれないでいる。
「どこのチームにいっても、やるべきことは変わらない。しっかりとポジションを奪い、試合に出場して結果を出すだけなので、そこはこだわっていきたい」
 すでにトルコの地でのプレーを想定しているような言葉を残した松木は、新たなステージへと突入する、自らのサッカー人生へ気持ちも新たにしている。
「これからは本当に自分との戦いになってくると思っている。FC東京(の出身選手)で一番活躍した選手と言われるようなプレーをしたいですね」
 FC東京からヨーロッパへ羽ばたいた長友も、そしてMF久保建英(23、レアル・ソシエダ)をも超えてみせる。大いなる野望を抱いて、松木が満を持して海をわたる。
(文責・藤江直人/スポーツライター)

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