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米球宴で恒例のレッドカーペットに大谷翔平は真美子夫人をエスコートして登場(写真・AP/アフロ)
米球宴で恒例のレッドカーペットに大谷翔平は真美子夫人をエスコートして登場(写真・AP/アフロ)

「大谷翔平の意見にMLBコミッショナーは耳を傾けよ!」二刀流スターの2028年ロス五輪への出場意欲発言が波紋…地元紙が賛同

 

 NBAは1992年のバルセロナ五輪でマイケル・ジョーダンやマジック・ジョンソンら超スターを揃えたドリームチームを結成して、金メダルを獲得。世界的な話題を集めて、その後の世界普及につなげた。
「世界中の子供たちがマイケル・ジョーダンを目にし、彼になりたがった。バスケットボールの世界展開は広がりを見せた。NBAは今、世界中から選手がそろう」
 マジック・ジョンソンが最近のインタビューで明かしたところによると、当初、マイケル・ジョーダンは五輪参加に積極的ではなく「彼を説得しなければならなかった」そうだが、同紙は「野球界のマイケル・ジョーダン(大谷)は2028年のロス五輪でプレーするために説得を受ける必要はない。大谷はすでに五輪に賛同、プレーをしたがっている」と強調した。
 また大谷だけでなく、英ロンドンでフィリーズ対メッツの公式戦が開催された際に、フィリーズのスターであるブライス・ハーパーが、「五輪よりも世界的な規模の大会はない」と大谷と同じような主張をしていたことを紹介した。
 だが、同紙によると、マンフレッドコミッショナーは、ロス五輪にメジャーリーガーを送りだすことに「乗り気ではない」という。
 同紙は、MLBがメジャーリーガーの五輪出場を認めない理由として「WBCはMLBが収益を管理しているため選手に出場を勧めるが、五輪ではその権利を持たない」と指摘。さらに五輪への選手の出場を認めるためには、2026年オフに失効する選手会との労使協定に見直しが必要となることを付け加えた。
 そして「これまでの五輪に米国は、大学生やマイナーリーグの選手で構成されたチームを結成したため人々の関心は薄かった。マンフレッドコミッショナーが2028年のシーズン半ばに1週間ほど、コントロールを手放すだけで、リーグやそのオーナーたちは恩恵を得ることができる。大谷が、五輪でプレーを望む理由をどう語ったかを考えてみて欲しい」と訴えた。 
 同紙は大谷発言に賛同したコラムをこうまとめている。
「日本の田舎に住んでいた大谷はWBCでの日本の優勝に感化された。その影響は10倍、100倍、1000倍となっている。それこそがNBAが1992年のバルセロナ大会で起こしたことだ。(五輪出場は)野球界が排他的な存在から脱却するチャンスとなる」
 同紙は大谷がドジャースと7億ドル(約1110億円)の契約を結んだ際に、6億8000万ドル(約1078億円)の後払いを提案し、ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長が認めたことを例に出し、「今度は、マンフレッドコミッショナーが大谷の提案を受け止める番になる」という言葉で記事を結んだ。4年後の話だが、影響力のある大谷の発言がMLBを動かすことになるのかもしれない。

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