「必然の一発」「現実ではないようだ」ジャッジ、ハーパー、スキーンズら球宴スター達は大谷翔平の驚愕3ランをどう語ったか?
FOXスポーツは中継で、球宴ならではの演出としてヤンキースのアーロン・ジャッジにマイクを付け、センターの守備中にインタビューを敢行。ちょうど大谷の3ランが飛び出す直前に「まったく彼は信じられないとしか言いようがない。(昨年9月に行った)トミー・ジョン手術からリハビリをしているんだよ。それなのに打率.316、30本塁打(正確には29本塁打)だろう。とにかく信じ難い」と絶賛していた。
MLB公式サイトは、2人のルーキーの声も紹介した。
メジャーのルーキーとしては、1995年の野茂英雄以来となる先発の大役を任されたパイレーツの“160キロ右腕”のポール・スキーンズは、「おそらく1年に1度しか実現しないことだから、大谷と同じチームとなった3時間を楽しもうと思った。キャリアの中で、彼よりも良い打者と対戦したことがあるか分からない。だから彼とダグアウトを共にできたことは現実ではないようだった」と感激していた。
1回を無失点に抑えたスキーンズは、6月5日にピッツバーグのホームで大谷と対戦。第1打席を全球160キロを超えるストレートで三球三振に仕留めたが、第2打席にバックスクリーンへ見事なお返しの一発を放り込まれている。ただ大谷は、今回、レッドカーペットショー時に中継局のインタビューに答え「初対戦の1打席目は速すぎて見えなかった。ボールがミットに収まってから振っているような感覚だった。2打席目のホームランはなんか適当に振ったら当たりました」と告白している。
パドレスの21歳の強打者で球宴初出場となったジャクソン・メリルは、「私の意見として、大谷はおそらく史上最高の選手だろう。投打で彼のようなことをできる人は他にいない。同じダグアウトに入れて、本当に素晴らしかった。彼とは多く話さなかったけれど、それで十分だった。今後は彼のライバルになり続けたい」という言葉を口にしている。
またドジャースで大谷の凄さを連日体感しているチームメート達も、球宴という舞台でも結果を出した大谷に賛辞の言葉を贈った。
ロサンゼルスタイムズ紙によると、前日の本塁打競争で優勝し、「8番・センター」でスタメン出場したテオスカー・ヘルナンデスは、「現時点で、これは彼にとって普通のことだ。ショウヘイがショウヘイであるだけだ」と語り、代打から途中出場したフレディ・フリーマンは「彼がこれをやることは必然だった。打席に入って、そしてきっとやり遂げるだろうと見通していたよ。とても凄かった」とコメントした。
ナ・リーグが勝利していれば大谷がMVPだっただろう。だが、3-5で逆転負けしたため、5回に勝ち越し2ランを放ったレッドソックスのジャレン・デュランにMVPをもっていかれた。
それでも球宴の真の主役は「シーズンと同じだと思い、普段と同じ準備をして」全米のスーパースター達を驚かせた大谷だった。