佐野海舟の逮捕余波?!パリ五輪のバックアップメンバーに選ばれていた実弟の航大が辞退…規約が改正され実質“戦力”だったが…
「会員制サロンでご紹介のアスリート(佐野海舟)ついて、大変ご迷惑をおかけしております。スポンサー様、サポーター様の皆様へも多大なるご迷惑、ご心配をおかけしておりますこと誠に申し訳ございません。今後の報道進捗、運営上の調整も含め協議の上取り決めを行って参りますのでよろしくお願い申し上げます」(原文ママ)
企業理念として「スポーツを通じて夢を追いかける子供たちを応援、支援する」を掲げる同社の所在地は、佐野兄弟が生まれ育った岡山県津山市。スキー選手として国体などで活躍した、父親の龍一さんが代表を務めている。公式サイト上では先月に、海舟容疑者と航大によるビデオメッセージが公開されたばかりだった。
現時点でクライアントは兄弟の2人だけとなっている同社は、さらに「アスリートとの交流を軸に地元からのアスリートの輩出を目指し、グローバルな発信源となれるよう活動します」とも公式サイト上で謳っている。
肉親の逮捕が弟の航大にもたらすショックは計り知れないほど大きい。将来的には海舟容疑者がひと足早く招集され、4試合の出場歴を残しているA代表で、兄弟でダブルボランチを組む夢も描いていただけになおさらだろう。
もちろん、海舟容疑者の逮捕と航大の現在地や今後はまったく関係ない。それでも、メンタル面に影響を及ぼせば不慮の怪我にもつながりかねない。プレシーズンの大事な時期と合わせた、総合的な観点からNECは航大のバックアップメンバー帯同を固辞。JFAとしても招集を見送らざるをえなかった部分もあると見られる。
逮捕が報じられてから一夜明けた18日も、本富士署側は海舟容疑者らの認否を明らかにせず、マインツ側も事態の推移を静観している。それでも、サッカー界を激震させた不祥事の余波は、さまざまな方面へさらに大きく広がっている。