SNSで有識者が賛否！「たかがタバコ」「罰として過大」「残念だが致し方ない」喫煙＆飲酒でパリ五輪代表を辞退した女子体操の宮田笙子の問題で議論が沸騰

　日本体操協会は19日、東京都内で緊急会見を開き、パリ五輪女子代表のキャプテン、宮田笙子（19、順天堂大）が出場を辞退すると発表した。宮田への聞き取りで、日本オリンピック委員会（JOC）の国際総合競技大会派遣規定と日本協会の行動規範に違反する喫煙と飲酒が確認され、両者の話し合いの末に事実上の代表はく奪が決まった。五輪開幕直前に起こった前例のない事態に、SNS上では有識者を含めて賛否両論が飛び交っている。

　15日に内部情報で発覚

パリ五輪開幕を直前にひかえた日本スポーツ界に激震が走った。
　喫煙疑惑が浮上していた宮田への聴き取りを行っていた日本体操協会が、19日午後に東京都内で開いた緊急会見。宮田本人が喫煙に加えて飲酒を認めたとして、キャプテンを務めるパリ五輪女子代表を辞退すると発表した。
　会見に出席した日本協会の西村賢二専務理事(53)によれば、女子代表チームがモナコで事前合宿を行っていた15日に、女子強化本部の田中光本部長(52)あてに、宮田の喫煙に関する情報提供があったのがきっかけだったという。
　翌16日に担当コーチでもある、順天堂大の原田睦巳監督(48)が宮田に事実を確認。JOCの国際総合競技大会派遣規定と日本協会の行動規範に違反する疑いが高まったとして、協会側は17日に宮田へ帰国を指示。18日夕方に帰国した宮田は都内で、両親や協会の顧問弁護士も同席した聞き取りに臨み、喫煙に加えて飲酒も認めた。
　2022年の民法改正とともに成人年齢が20歳から18歳に引き下げられたが、喫煙や飲酒が認められるのは20歳からで変わっていない。したがって宮田の行動は、JOCが定める国際総合競技大会派遣規定の「法令順守」に違反する。
　さらに日本協会の行動規範では、日本代表チームとしての活動の場所においては、20歳以上であっても喫煙は原則禁止、飲酒は禁止と定められている。
　聞き取りに対して、宮田は今年6月末から7月の間に喫煙はプライベートの場で、飲酒は東京・北区のナショナルトレーニングセンター（NTC）内のアスリートビレッジの居室内で、ともに一度ずつおよんだと認めたという。
　西村専務理事によれば、宮田は「競技目標に対して数々のプレッシャーがあり、そのような行為におよんでしまった」と憔悴した様子で理由に言及したという。会見に同席した原田監督は宮田の行動を謝罪しつつ、目頭をおさえながらこう語っている。
「キャプテンとして日本代表を引っ張っていかなければいけない、結果を残さなければいけない、という思いのもとで日々努力し、プレッシャーとも戦いながら苦しんでいる姿を間近で見てきた。そこはご理解していただければ」
　形の上では宮田による代表辞退だが、実質的な代表はく奪といえる日本協会の発表に、SNS上では有識者を含めて賛否両論が飛び交う事態が生じている。
　元東京都知事で作家の猪瀬直樹参議院議員(77)は、宮田の喫煙疑惑が報じられた段階で、自身のX（旧ツイッター）で公然と異論を唱えている。
「つくづく日本人は劣化している。たかがタバコで何を騒いでいるのか。麻薬じゃないんだぞ‼︎ 規則尽くめの杓子定規が日本をダメにしてきたのだ。こんな些細なことで19歳の夢を潰すつもりか！」